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万年筆という沼。

子供の頃からなんとなく「憧れの文具」の一つだった万年筆。お安いものを買ってはペン先をゴリラな筆圧で潰したり、「この使い方でいいのだろうか」と悩んだりしたものだ。キャップをトルクオーバーで粉砕した時に「ああ、向いてなかった」と諦めたのが20年ほど前になるだろうか。

そんな主婦に、朗報が飛び込んできた。万年筆のワークショップが梅田であるという。なんと、万年筆とその付属品、メンテキットにインクまで付いて驚きの2000円という破格のワークショップ。どうなってるの。

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どうなってるのかを確かめに、我々は茶屋町にあるナガサワ文具梅田茶屋町店に向かった。関西ではナガサワ文具さんといえば老舗で、やたらとインクのある店という印象である()。
我々と書いて以前はぼっちだったが、今回は違う。別口で申し込んだ友達と現地集合したのである!楽しさ2倍!!

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レジでお会計をしてキットを受け取り、席につく。ワークショップは8人定員で満席とのこと。友達の到着を待っていそいそと箱を(勝手に)開けると、コンバーターの色が…ちょっと微妙…。

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上が主婦の、下が友人の。明らかにホワイトがかわいい。そこで主婦は図々しくも取り替えを申し出た。ナガサワ文具さんは快く応じてくださった…ありがとう…ごめんね……。

全員揃ったところでワークショップがスタート。店員さんが講師となり、プリントを元に説明を受けながら万年筆を触っていく。
昔々に触れた時はどのように掃除するものなのかとか、どんな状態が正解なのかが不明瞭で、恐々使っていたことの色々な疑問がはっきりしていった。

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プリントは手作りでかわいい。が、ワークショップの内容はもっともっと濃かったため、キットの万年筆を活用して自分でもメモを取った。
その都度質問をし、的確な指導をもらってやっと「万年筆面白い!!」にたどり着くことができた。

ちなみにこの日、事前に選んでセットされていたインクの他に、ナガサワさんが小瓶に好きな色のインクを分けてくださることになっていた!太っ腹にも程がありますけど大丈夫ですか!!ありがたく頂戴します!!!

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友達と百種以上のインク一覧からうんうん悩み、主婦は甲南マルーンをチョイス。そう、阪急電車の車体カラー。きれいな赤茶のインクを受け取る時、ナガサワさんの講師の方が「そちらのインク、緑も出ますのでお楽しみに」と、サプライズをくださった。まじですか!!

万年筆のインクはそれぞれ調合の妙と出てくるインクの量、使い方で色が変わるのも楽しみのひとつ。あぁ、最初っからとんでもないインクを選んでしまったかもしれない。
この先には……インク沼、万年筆沼が待ち受けている。心して挑み、楽しみたいと思う。

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