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樹に会う:ブナには 冬が よく似合う/あの日、天然水の森で。

2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。
実は、この公式note「森に、あう。」を担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをカメラで捉え、エッセイを書いていました。
今も昔も、変わらず森には生命いのちがめぐっています。それらを、ちょっと前のエッセイから感じてみよう、というシリーズです。

晩春の芽吹きの頃も 初夏の新緑の頃も
盛夏の深緑の頃も 涼秋の黄葉の頃も
みずみずしく はればれとして
つややかで たおやかで ブナは 素敵です ですが
ブナは なんといっても 冬 だと 思うのです

雪の重みに耐えかねて 枝が折れてしまうこともしばしば
それでも しっかり生きている証拠を見せてくれる その姿は
威厳にあふれ 神々しくすらあります
ブナには 冬が よく似合う と思うのです

2014.1.30|サントリー天然水の森 奥大山