overall19世紀末以降、ある一家に遺品として残された手紙、写真、履歴書の下書き、作文など、一次資料のみで構成されたドキュメンタリー。ナレーター(監督)は淡々と資料を…
アルゼンチンの怪奇小説家、フリオ・コルタサルの短編集です。南米文学は難解、というイメージが強かったのですが、たまたまに手に取ったらとんでもなく面白かったので、中…
morina_3629
2021年5月4日 16:02
overall19世紀末以降、ある一家に遺品として残された手紙、写真、履歴書の下書き、作文など、一次資料のみで構成されたドキュメンタリー。ナレーター(監督)は淡々と資料を読み上げるのみで、映し出されるのは写真に加えて現代のドイツの映像。そこには解釈や説明は一切なく、見る側は提示されたものと、頭の中の歴史知識などを突合せて、この一家になにが起きているのか、ドイツになにが起きているのかを推理していくし
2021年4月22日 16:45
アルゼンチンの怪奇小説家、フリオ・コルタサルの短編集です。南米文学は難解、というイメージが強かったのですが、たまたまに手に取ったらとんでもなく面白かったので、中でも気に入った「奪われた家」と「動物寓話集」について感想を書こうと思い立ちました。1.奪われた家タイトル通り、奪われた家の話ではありますが、むしろそれは本筋ではなく、家を奪われる、というストーリーから垣間見える兄(語り手)と妹(イレーネ