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建設業の29業種と必要な資格を解説~ Vol2~

こんにちは。東京都八王子市にある行政書士MSオフィス代表の森本さやかです。

前回は、建設業許可の29業種のうち10業種の説明をしました。


今回は、前回の続きです。

専門工事

◆2−9.鋼構造物工事業◆

形鋼、鋼板等の鋼材の加工又は組立てにより工作物を築造する工事です。

例えば、
鉄骨工事、橋梁工事、鉄塔工事、石油、ガス等の貯蔵用タンク設置工事、屋外広告工事、閘門、水門等の門扉設置工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級土木施工管理技士
・一級建築施工管理技士
・一級建築士
・技術士:建設部門「鋼構造及びコンクリート」、総合技術監理部門「建設(鋼構造及びコンクリート)」

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級土木施工管理技士 種別:土木
・二級建築施工管理技士 種別:躯体
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):鉄工(選択科目:製罐作業又は構造物鉄工)、製罐

◆2−10.鉄筋工事業◆

棒鋼等の鋼材を加工し、接合し、又は組み 立てる工事です。

例えば、
鉄筋加工組立て工事、鉄筋継手工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級建築施工管理技士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建築施工管理技士 種別:躯体
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):鉄筋組立て・鉄筋施工


◆2−11.舗装工事業◆

道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により 舗装する工事です。

例えば、
アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事、ブロック舗装工事、路盤築造工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級建築施工管理技士
・一級土木施工管理技士
・技術士:建設部門、総合技術監理部門「建設」

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建設機械施工技士(第一種~第六種)
・二級土木施工管理技士 種別:土木

◆2−12.しゅんせつ工事業◆

河川、港湾等の水底をしゅんせつする工事です。

しゅんせつ工事とは、水底の土砂や岩石をさらう工事です。河川の流路を拡げ、航路の水深を増し、また埋立用の土砂を採取するなどの目的で行います。


専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉

・一級土木施工管理技士
・技術士:建設部門、総合技術監理部門「建設」
・技術士:水産部門「水産土木」、総合技術監理部門「水産(水産土木)」

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級土木施工管理技士 種別:土木

◆2−13.板金工事業◆

金属薄板等を加工して工作物に取り付け、又は工作物に金属製等の付属物を取り付ける工事です。

例えば、
板金加工取付け工事、建築板金工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級建築施工管理技士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建築施工管理技士 種別:仕上げ
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):建築板金(選択科目:ダクト板金作業、内外装板金作業)、工場板金、板金、板金工、打出し板金

◆2−14.ガラス工事業◆

工作物にガラスを加工して取り付ける工事です。

例えば、
ガラス加工取付け工事、ガラスフィルム工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級建築施工管理技士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建築施工管理技士 種別:仕上げ
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):ガラス施工

◆2−15.塗装工事業◆

塗料、塗材等を工作物に吹き付け、塗り付け、又は 貼り 付ける工事です。
塗装工事、溶射工事、ライニング工事、布張り仕上工事、鋼構造物塗装工事、路面標示工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉
・一級土木施工管理技士
・一級建築施工管理技士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級土木施工管理技士 種別:鋼構造物塗装
・二級建築施工管理技士 種別:仕上げ
・技能検定:路面標示施工(等級区分はなく、実務経験不要)
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):塗装・木工塗装・木工塗装工、建築塗装・建築塗装工、金属塗装・金属塗装工、噴霧塗装

◆2−16.防水工事業◆

アスファルト、モルタル、シーリング材等によって防水を行う工事(建築系の防水のみ)です。

例えば、
アスファルト防水工事、モルタル防水工事、シーリング工事、塗膜防水工事、シート防水工事、注入防水工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉

・一級建築士施工管理技士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建築施工管理技士 種別:仕上げ
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):防水施工


◆2−17.内装仕上工事業◆

木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、畳、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事です。

例えば、
インテリア工事、天井仕上工事、壁張り工事、内装間仕切り工事、床仕上工事、たたみ工事、ふすま工事、家具工事、防音工事です。

専任技術者となる為の資格は?
〈特定建設業〉

・一級建築施工管理技士
・一級建築士

〈一般建設業〉
上記特定建設業の資格で一般建設業を受けることも可能です。
・二級建築士施工管理技士  種別:仕上げ
・二級建築士
・技能検定(2級は合格後3年以上の実務経験が必要):畳製作・畳工、表具・表具工・表装・内装仕上げ施工・カーテン施工・天井仕上げ施工・床仕上げ施工


続きはまた次回になります。ご参考になりましたでしょうか。


上記の内容にかかわらず、建設業許可新規、更新、変更、決算変更届等でお困りの方は行政書士MSオフィスまでご連絡ください。

また、他士業様で行政書士をお探しの方がいらっしゃいましたら、是非当オフィスへご連絡いただけると幸いです。親身に対応させていただきます。


行政書士MSオフィス
森本さやか


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