掘り出し物件はSUUMOには出ない2

クローズ物件と悟った瞬間に、不動産屋に連絡した。

しかし、問題は値段だ。
オープン前に見つけたって、我が家が買えるかどうかか問題だ。
5000万もするような物件は、若くもない中年夫婦には払えない。

単刀直入においくら万円ですか?と問うと、
3500万との回答が出た。
我が家周辺でこの価格は相場より安めであった。

築18年ベテラン風情が安さに繋がっているのだろうな。

近辺相場より安めではあるが、諸経費はもちろん、エアコンだの照明だの新しく揃えなければいけないものが沢山ある。
3800万は必要になってくるだろう。
我が家的にはどんだけ頑張っても、3000万円台前半までだ。
そう率直に告げると、
「相談に乗りますよ!まだ情報がオープンになってないので」というので、内覧を予約した。

築18年の物件は、思ってた以上に傷みがなく、
壁紙や床は張り替える必要がないほどに、綺麗だった。
売主が一人暮らしだったことが、幸いしたらしい。この情報は内覧しないと分からない。

提示されてる売値はリフォーム込みの価格だが、
傷みも少ないからリフォーム無し、現状渡しなら、値段を下げてくれるという。

さらに、各部屋についてる照明、エアコン2台をはじめ、売主が置いてったものは、そのまま使えるとのこと。
売主が有料で処分するのを面倒くさがったのだろう。
これは、有難い。
新たに買い揃える何十万円かの経費が浮く。

間取りも3人が住むにはちょうどいい小ぶりさで、駐車場もある2階建。
3階建を頑なに嫌がってた夫もこれなら無理してでも買いたいと、大絶賛していた。

駅チカ、平地、2階建で傷みも少ない。
小さいけれど庭もある。
この好物件、ネットにアップされていたら、
すぐに買い手がついただろう。

問題は、やはりお金だ。
夫は零細企業勤めでボーナスは実質無し。社長の懐から出る寸志しかない。
そして、車のローンと借り入れがある。
私はパートだ。
まず審査が通るのか、通ってもこの金額の融資が受けられるのか。
不動産屋に大体の年収を伝えると、
「まず大丈夫でしょう。ダメ元で仮審査通しましょう」と言われた。
そうだ、ダメ元だ。
ここがダメなら他を探せば良いではないか。
そんなことで、我が家は仮審査へとコマを進めたのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?