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公民館は幸福度につながる?

公民館と幸福度

社会教育施設は公民館・図書館・博物館・社会教育類似施設に大別され、今回は公民館と社会教育類似施設の利用者数と幸福度を比較しようと思います。



この表は、2018年度に実施された社会教育調査と都道府県データランキングの都道府県別幸福度(https://uub.jp/pdr/s/k.html)を比較したものです。
調査年や幸福に対する価値観が個々人で異なるため何とも言えませんが、幸福度1位の福井県は人口の23%が公民館を利用しており、これは平均の18%を上回っています。
逆に、愛媛県は人口の61%が公民館を利用しているのにも関わらず、幸福度が41位なので、社会教育の質が問われていると言えるでしょう。
まあ、バラけすぎているので関係ないと言われてしまえばそのままですが…。


サークル活動と生きがい

さて、公民館では講座等事業の実施の他に、部屋をサークル及び個人に貸し出しています。(個人に貸し出しているところは少なかったと思いますが)
このサークル活動ってとても大切で、例えば、世界幸福度ランキングで上位のデンマークはサークル活動が活発だから幸せな人が多いと、「世界一受けたい授業」でやっていたと記憶しています。
自分がやりたいことを地域でできること、そんなサードプレイスをつくれることに意義があり、それが幸せにつながっているのかもしれません。


サークル活動を支援することの意義

公民館ではそんなサークル活動を支援する責務があります。
単に、部屋の鍵を渡し、「何人で使いましたか?」といったドライな人間関係ではなく、「今日は何やったの?」「へえ~、いいもん作ったじゃん!」「今度、館内に展示しようよ」といった多少お節介が入った泥臭い人間関係が大切と言えます。
それが良好な関係をもたらし、利用者も「今こんなことで困ってるんだけど…」などの相談を持ち掛けてくれることもあります。
持ち掛けられた相談は新たな学習機会と発展となり、より良いサークル活動へとつながっていくのです。

要は、公民館って人間関係めちゃくちゃ大事だよということです。
パソコンとにらめっこしてるくらいなら、その時間を利用者とともに過ごした方がよほど有意義だということ。

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