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就職しないで生きるには

 1980年代初め、「就職しないで生きるには」という本がシリーズで出版された。僕のホームグラウンド吉祥寺で就職せずに好きな事を商売にしている人々が紹介されていた。
 
 就職活動をしないまま大学を卒業した僕はシンプルな家具を作って田舎暮らしをするという夢を抱いていた。学生結婚していた僕は、家族でどう生きるかが問題だった。そして夢の実現の為にまず、職業訓練校に通って木工技術を学ぶ事にした。
 
 職業訓練校に1年通い木工技術の基礎を学んだ僕は卒業と同時にホームグラウンドの吉祥寺の家具工房に家具職人、デザイナーとして職を得た。
 
 デザイナーが居なかったその工房で、僕はすぐに頭角を表し、就職して3年後には取締役となり、新しく設立した山梨県の支社長となり、東京から山梨県の田舎へ引っ越した。
 
 こうして東京生まれ東京育ちの僕の田舎暮らしは4年で実現した。


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