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都市

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2022年4月の記事一覧

都市哲学もどき#5

こんにちは、だるまです。西村幸夫の『都市から学んだ10のこと』を読んで触発されました。 都市を学ぶことと写真を撮ること 「都市の写真を撮る」とは「意図的に空間を切り取る」という街に対する能動的な行為を含んでいる。 何を切り取りたいか考えることは、都市の魅力を探していることに等しい。 どんな構図でシャッターを切るか、常に周りの環境を見つめ、歩く。 目的地のために移動する時、街はその姿を隠して黒子となっている。しっかり対象として見つめなければ、街の魅力は見えてこないと思

だるま氏、京都をやや都市論的にさまよう|京都ぽんぽこ日記②

こんにちは、だるまです。都市を学ぶ大学生らしく、京都という都市について考えながらさまよいました。 旅行中に思索にふけったのは初めてであり、その原因は旅の前に鷲田清一の『京都の平熱』と小山薫堂の『ライカと歩く京都』を読んだからです。 都市哲学もどきの番外編として、「都市論的」に考えたことをつらつら述べようと思います。 観光と聖地巡礼 観光とは、イメージの再確認である、とよく言われる。 いわゆる京都「らしさ」を求めて、私たちは京都を目指す。 着物を着て、産寧坂を歩いて、演

だるま氏、京都をやや写真的にさまよう|京都ぽんぽこ日記①

こんにちは、だるまです。念願の京都旅行を大体4つくらいの記事から多面的に振り返ろうと思います。なんだか途中で挫折しそうです。 京都をぐるぐるさて、『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』には「登美彦氏、やや文学的に京都をさまよう」というコラムがあります。内田百閒や梶井基次郎、上田秋成、夏目漱石など名だたる文学者の逸話とともに京都が描かれています。 これをだるまに当てはめれば、この度の旅行では「だるま氏、やや森見登美彦的に京都をさまよ」ったのであり、「都市論的にさまよ」い、「写真的