モリコをキャンプに連れてって【修禅寺編】
大きいテント買ったから、冬キャンプに行かない?- という友人夫婦のお誘いに、行きたい!と即答したわたしは、夏キャンプもろくにしたことがない超初心者。モリコサマーにウィンターキャンプはハイブローすぎるかもしれないという若干の不安はあったが、子どもの頃から憧れていたキャンプにワクワクが止まらない。マイナス15度も大丈夫という怪しい中国製の寝袋(凍死よりも、SARS bagの中で寝ることの方が恐怖) を通販で買って準備は万端!
キャンプ経験者の友人曰く、夜は火を起こしたり色々忙しいのでお風呂に入る時間はないが、翌日ゆっくりお湯に浸かる楽しみがあってよいということで、これは新たな湯体験となりそう。
行き先は、静岡県の達磨山キャンプ場。富士山と夕日が美しいキャンプ場で、モリコキャンプデビューにはもったいな過ぎるロケーション。
着いた頃にはすでに先輩キャンパー達がテントを張ってバーベキューをしていた。みんな過ごし方に個性があって、インディアンみたいなテントの人もいれば、もはや私の家より充実していそうな大邸宅を構える者、バイクと小さなテントだけでしっぽり焚き火をするシングルキャンパーと、まるで一つの村を形成しているかのようだ。
そんな多様な村に突然舞い降りた我々は、キャンパー界の新星として、友達夫婦購入仕立ての立派なテントを張った!周りの先輩たちにも見劣りしない素晴らしいテント!
あれ、こんな人うちらのテントにいたっけと友人夫婦が戸惑うこと間違いない一枚。
キャンプの夜は、忙しい。
友達の旦那さんが火を起こしたりしてくれる間に、キャンプ飯を作るのだが、鍋を煮込んだり、炭で肉を焼いたり、同時進行で出来たものから冷めないうちに食べながら作るので、みんなでゆっくり焚火を囲んで…というスタンドバイミーみたいな感じではない。食事は生きるための営みなのだ。
そして襲ってくる夜の寒さ。温度は5度くらいだが、予想していたよりめちゃくちゃ寒い。焚き火の火の暖かさとありがたみを知る。火を起こしてくれた旦那さんに感謝。野生では男が頼りになることを痛感。うちら女子しかいなかったら開始5分でテントも立てられず凍死か、ご火が起こせず餓死かどっちかだった。
初心者のわたしは、頭のライトを無駄につけっぱなしにしたり、ランタンの芯を替えることを知らず芯を使い切った無用の長物のガスランタンを持って来てしまったり、色々な失敗はあったものの、これはとても楽しい。
事情により友達夫婦のアウトドア用の車が使えず、マリウス号が場違いに登場。荷物よく乗ったな…プリウスのトランクは優秀
9時過ぎにはもう就寝時間で、とにかく未知の寒さに打ち勝つためにありとあらゆるものを着込み、寝袋にインする。ミイラ状態となり、SARS bagも意外にあったかいぞ!と思いきや…夜の寒さより恐ろしいものに私たちは直面する。
それは…
尿意。
しかも、3分前に用を出したばかりなのにテントに戻ってきた瞬間行きたくなる気がする残尿感がリフレインする。
フル装備で寝袋に入ったも虚しくすぐに出て、少し離れたトイレまで友達と身を寄せながら歩く。これはキャンプ最大の難関だった。
夜トイレ行きたくなったら起こしあおうね、とお泊まり保育のような約束をして、再び睡眠に入った私たちはその後起きることもなく、朝はたっぷりの寝汗もかいて起床した。
夫妻のテントとマットレスのおかげで寝心地は最高だったなぁ…
もはやこのテントに毎日住めると思う。
翌朝食べたコロッケパン。美味!
ほとんどキャンプの話になってしまったが、大切なテーマである翌朝の風呂についても備忘録程度に残しておきたい。
達磨山キャンプ場から山を降りると、修善寺の温泉街があり、その中で1番良さそうな外湯、筥湯(ハコユ)に行くことにした。とにかく野生で一晩過ごした私たちの格好は観光地を彷徨くにはとても汚く、温泉街にデートにきている綺麗な格好をしている人から二度見された。こちとら、冬の山の寒さと戦ってきたのだから、そんなことは気にしていられない。
こちらが筥湯の佇まい。
頂上は展望台でここに風呂があるわけではない。風呂は下。
筥湯は、地元の方も日常使いするような公衆の温泉で、木造りのまさに箱のようなお風呂が趣あるお風呂だった。お湯も熱くて、一晩冷え切った身体を芯から温めてくれた。
筥湯
http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2383
〒410-2416静岡県伊豆市修善寺924-1
入場料 350円
泉質 アルカリ性単純温泉
源泉掛け流し なし
営業時間 12:00~21:00(受付~20:30)
アメニティ なし 受付で販売
ドライヤー 1台
駐車場 なし
客層 地元の方々と観光客が半々くらい
洗い場 2箇所
特筆ポイント お湯の質感がとても気持ちいい
未知の領域だった冬キャンプも、こんないいお湯が近くにあるのなら夜の寒さはなんのその。
大人になって、川の字になってテントで寝るのはとても楽しい忘れがたい経験だった。(しかも夫婦+1)
立派なテントに招待いただき、新たな楽しみをモリコに教えてくれた友達夫婦に感謝!🙌
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