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2007.5.13 魔女きっさ取材

めちゃくそぶりにメイド喫茶を訪れた。
楽しめなくて、居心地が超悪かった。
なんだろう。スマホがいけないのかなぁ。
人間観察の感度が鈍ってるというか、尖りがないんだよなぁ。録音機材も持ち歩いてなかったし、メモもしてなかったはずだ。今の方が音も録れるしメモも簡単にとれる。脳みそにそのひのことを溢れるくらい一杯にして、帰宅して忘れないうちにブログに文章を吐き出し、すぐにアップする日々。その足りなさというか整ってないところが良かったんだけど、手元にパソコンがある今の状態からはあの日に戻れないな。

とグダグダしてもしょうがないので、14年前のブログを引っ張ってきました。どーぞ!


『名古屋で魔女きっさなるものが流行っている!』

ということで、前回のKUMAMOTO めえど喫茶以来の出動となりました。特派員IKEです。 お久しぶりです。

今回は、かなりの苦戦が予想されるため特派員T(エロ眼鏡)を連れて潜入を試みた。

第一章. 『キルトか?マジシャンか?』

雑居ビルの3F。 魔女が集まる店はここにあった。 

入り口で二組ほど待っている客がいる。 しばらくすると、わかめちゃんばりのミニスカートを着た店員が近づいてきた。

ミニ: 『いらっしゃいませ。先輩! 今日は、マジシャンか。キルトのどちらにされます?』
IKE:『えっ?(いきなりの呪文か。)』
ミニ: 『先輩は、今日 初めてですか?では、説明をいたします。』
IKE:『はい、お願いします。』
ミニ: 『マジシャンでは  ~~~(中略) ~~~なんですよ。』
IKE:『わかりました。キルトでお願いします。』

用は、マジシャンだとこの魔法学院の生徒として扱われて、キルトだとただの喫茶店みたいくなるようだ。 ちなみに、マジシャンだと次のいづれかを選択しなければならないようだ。

ソフトドリンク飲み放題(60min) ¥1980
アルコール飲み放題(60min)  ¥2980

しかし、マジシャンになると、この学園だけのコインが一枚もらえて、学院証をもらえて単位が溜まるそうです。

そして、待ち時間を聞いたが、結局 案内されたのは30分後くらいだったろうか。 そうしている間に、マジシャンを選択した先輩がどんどん案内される。
仕事できている私は、決してその待ち時間も無駄にはしなかった。

待ち時間に発見した、面白せんぱいを紹介しよう。

①学院内に仲間の先輩を発見して、中指を立てて挑発する先輩。



この、学院では仲間意識が強くこのような光景がしばしば見られます。

②ミニスカの後輩マジシャンに、プレゼントを渡す先輩。
先輩として、後輩の誕生日には誕生日プレゼントをあげるものなのである。
もちろん、これは男としてなく『先輩』としてなので、その後の展開なんか期待していないものなのである。 

③ミニスカの後輩マジシャンと2ショット写真を撮る先輩。
大好きな後輩のために、4回学院に行って溜めたコインを使うのである。
『じゃあ、一人で撮ってね。』という後輩のボケには、真剣に『コイン4枚で一人で撮るはないよ~』と流石の先輩も動揺を隠し切れないのである。もちろん、満面の笑みにピースサインなのである。

第二章. 『学院内に案内される』

いよいよ、学院内に案内された。これが、取材でなければ軽くキレていたかもしれない。放置プレイ時間が長かった。いや、これがツンデレなのか??

注文をとる。水が運ばれてくる。 
ミニ: 『ブリリアン水でございます。』 
IKE:『えっ??』

 どうやら、後輩の説明によるとこの水は、ブリリアンの森から一生懸命運んできた美味しい水らしい。いまいち、この世界観に入りきれない特派員。 

とりあえず、注文をとる。

また、長ったらしい名前がならんでいる。 ○○の煎れたコーヒーやら、騎士団ランチやら…。

前回は、『ご主人様のおたわむれジュース』とかあったんで分かりやすかったが今回は、難しい。
今回の取材が、有益になるかは私のメニューのチョイスにかかっている。

私が頼んだのは、ギルトが煎れたコーヒーとホットドック(名前を忘れてしまったが、カタカナの羅列だった)
特派員Tが頼んだのは、ギルトが煎れたミルクティとナストーミ(ナスの入ったパスタ)

この、ナストーミって今になって冷静になったら、 ナスミートのことではないか? 
ミートを逆にして『トーミ』 センパイから好かれている後輩もネーミングセンスは残念ながら5点である。


注文を待っている間、他のセンパイの様子を観察してみる。 印象的だったのは、ミニスカ後輩とお話をした後の待ちの表情だった。 無表情なのだ。 さっきまで、白い歯を見せていたのに。

 ひょっとして、先輩。。。後輩に恋してしまったんじゃないっすか! ダメですよ。学院では恋愛は禁止ですよ!

と、だいぶんこの世界観がつかめてきた特派員の前に注文したものが運ばれてきた。

ホットドックとともに、マスタードとケチャップが運ばれてきた。 そのケチャップの行方を見ているとかけようとする後輩。 
IKE:『いいですよ。自分でかけますから』
ミニ: 『えっ!?、かけますよ』
IKE:『(センパイが誰でもかけてもらいたいと思ったら大間違いだぞ。) じゃ、お願いします。』
ミニ: 『じゃあ、マスタードも。あれ?出ない。。』
IKE:『いいですよ。マスタードは入れなくて。』
ミニ: 『あでも。出ると思います。』
  -頑張ってマスタードを搾り出す後輩-

  -それを静かに見つめる先輩-

それから、コーヒーでも同様のやりとりをして注文の品が全て揃った。

~今 改めて考えていると、あのマスタードは演出なのか。予め少なめにマスタードを入れてて、ドジな後輩を先輩に見せているのか? そうだとしたら、この学院はもの凄い学院だ。~

それから、普通に ホットドックを頬張り、コーヒーを飲む特派員。 実に、この学院に馴染んでいる。

第三章.先輩 母校に かえる

団体の先輩が、きたらしく可愛い後輩が困っていたので、早めに学院を出ることにした。
マジシャンを選ぶと、現在の単位を教えてくれるが、残念ながら今回はキルトだったのでそれはできなかった。 確か、先輩の中には258単位の先輩もいたが、258単位ということは…
258×1000円=???? 

エレベータで、先輩と一緒になった。すると、先輩が突然、口を開いた。

 先輩『今日は、結構 混んでましたね。 平日がお勧めですよ。』

 笑顔で、お勧めの時間を教えてくれる先輩。 私は、そんな先輩に今回が取材だとはいえなかった。


 エレベータから出るとその先輩に言った。

 『お疲れ様です。』

先輩は、手を挙げて答えてくれた。

       せ、せんぱい………

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