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わかりにくい戦略・構想・企画の話

誰かから戦略・構想・企画などの説明を受けたとき、
スッと理解できるものと、よくわからないものが存在する

このとき、ロジカルシンキングや説明のわかりやすさを過大評価する今の社会は「スッと理解できたもの」を最上とする風潮があるが、実際は異なるケースも多い

他者が一度レクチャーを受けただけでは「よくわからない」とされる戦略・構想・企画には、3種類が存在している

①論理構成・説明能力が不十分であるが故に伝わっていないもの
②説明を受けている側の方が、知識と考察の値が大きく、仮説などの誤りに気づいてしまっているもの
③知識と考察の値があまりにも膨大であり、説明を受けている側の方が処理しきれなかったもの

の3パターンである

数学で例えるなら、③は解に至る計算式が複雑すぎて読み解ききれない感じ。

受け手が注意すべきことは明らかで、
①と③を同じ問題だと捉えて、③によってよくわからなかった物事を否定してしまうことである

徹底的に考え尽くされた戦略・構想・企画こそ①の難易度が飛躍的に高まるため、③に至るケースが多い。①と③のスキルセットは異なるため、両方を高い次元で持ち得る人材は限りなく少ない。それによって様々な物事からの理解と共感を得られず、実行に至らなかったものも社会にはきっと多くある

ただ、真に優れた、選択すべきものは③であるはずで、ここに多くの機会損失が眠っている

「よくわからない」でその戦略・構想・企画から目を背けず、「なぜわからなかったのか?」まで考え抜けてこそ、正しい意思決定が出来る人になれるのだとおもう

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