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リカレント教育をリカレントする話

リカレント教育」というワードが日本でよく聞かれるようになったのはここ2、3年です。

リカレントとは「循環」という意味。

教育機関を卒業して就職し、そこから学び直さずにずっと働いて定年を迎える。

ということではなくて、就職後も学び続けたり、休職してもう一度高等教育機関に通い直したり、要は「学ぶ」と「働く」を循環させて、自分を高めていきましょうということです。

昔から「生涯学習」というワードがあるんですが、趣味・カルチャースクールのような「仕事以外のための学び」を指すイメージとなってしまっており、お国としてはその認識を変えたかったんだと思ってます。

そもそもの話をするとリカレント教育は今から50年くらい前にスウェーデンの学者が言い始めた言葉で、ヨーロッパ、特に北欧の方では実はすごい進んでます

小→中→高→大→就職という一直線のフローではなく、そもそも学校教育の中に長期のインターンシップが入ってたりします。

学生の間から学ぶと働くをしっかりリカレントしているんですね。

今の日本におけるリカレント教育の段階はそこまで至っておらず、学校卒業して→一回働いて→学び直して→また働いて、もしくは、学校卒業して→働きながらもちゃんと学び続けて、というような循環をしましょうというニュアンスだと捉えています。


「学んでますか?」の回答に現れる国民性

スクーのユーザーさんにインタビューしたり、他社のアンケートデータを見たりすると「あんまり学んでません」と答える人が多いのですが、これには日本人の国民性がすごい現れていると思います。

勤勉で真面目な日本人に「あなた学んでますか」っていうと、反射的に「学んでないですね」って言っている感じに見えてます。

学生時代から社会と循環している他国の「学び」、要は「実社会に生かすために学ぶ」をしてこなかった日本人にとって、「学ぶ」イコール「勉強」みたいにとらえちゃってるんで、そりゃ「学んでない」って言ってしまうのかもしれません。

本をたくさん読んだり、ちゃんと資格をとったり、学校に通い直したりしないと「学んでいる」と胸を張って言えない国民性。

今まで植え付けられてた価値観に縛られているなあといつも思っています。


日本が言う「リカレント教育頑張りましょう」とは

国として、国民に学んでおいて欲しいことってあるじゃないですか。

IT技術とか、AIのこととか、デザイン思考とか。

「株式会社日本」が世界市場の中でこれからも強いプレゼンスを維持していくために学んでおいてほしいことを、今の日本人が十分学んでいるのかと問われれば、確かに今の大人は「学んでない」人が多いと言えます。

でも、僕は「学び」ってもっと広義で、日常生活や人生と寄り添ってる概念だと思っています。

例えば誰かと話をすることも、その人の気持ちの持ちようによっては「学んだ」と言えるし、自己啓発のYoutube見てたって、Netflixで全裸監督見てたって、学べる人はいるし、学んでいるといえる人は存在すると思うんですね。

そういう意味だと、日本は「学んでないわけではないんだが、社会として学んでほしいことを学んでる人が少ない」とも言い換えられると思います。

この点において、国が思ってることと、僕やスクーが思ってることって完全に一致しているわけではないと思っていて。

僕たちが提供したいのは、どちらかというと、消費者の目線で「学んでるんだ」っていう自信を持って生きている人を増やしたい。

「学んだ感」をちゃんとお届けして日々自信を持って生きてほしい
ということに近いです。

そこが日本におけるリカレント教育としてのスタートだと考えています。

潜在的な「なにかを学びたい」の気持ちに向けて毎日球を投げ続ける

これから先、僕たちや国が気づいていない何かを、「自分の興味へ素直になって学んでいる人の価値」ってめちゃめちゃ上がってくると思っています。

社会全体で観てみると、相対的には重要とは思われてないかもしれないんだけど、その人独自の価値観で積み上げてきたものが、誰かにとって価値が出るっていうのがインターネットのすごさ

そう考えると学ぶことなんてのは、その人が本当に興味あればなんでもいいんですよね。

僕の大好きなYouTubeチャンネルに「草野球のトクサンTV」というのがあるんですが、登録者数は53万人を超えています。

野球についていくら詳しくたって、それでご飯を食べられる人はプロ野球選手ぐらいのものだったのが、インターネットがその人独自の学び・人生の蓄積を、生業に変えてしまってるんですよね。

これからの日本に絶対たくさん必要なイノベーションだって、誰かの独自研究から始まるものだと思いますし、それって誰かに指示されたことを学んでいるようでは絶対に実現できない。

興味や心に素直になって自分に何かを積み上げてこそ起こせるものだと思います。

スクーというサービスはそんな気持ちを拡張させたり、それでいいんだと自信を持ってもらうためにあるものだとも思ってます。

生放送は無料だから、フッとSNSのタイムラインに出てきて再生してみたら意外と面白いなって思ったり。

授業内のチャットで仲良くなった人と一緒に受けるからって違う授業を受けてみて興味が広がったり。

構えなくても始められる学びから、日本人が思う「勉強=辛いこと、頑張ること」みたいなところを解きほぐしていく。

その先、国が学んで欲しいことにだんだん興味が湧いてきて学ぶようになってくるような人がいれば、もちろん良いんだけれども、そういう人たちだけじゃなくても僕はいいよねと思っています。

全員エンジニアになられても困るわけじゃないですか。究極ね。

国と消費者の思いを循環させる

一応ちゃんと説明しておくと、スクーは国策を無視して独自路線でやってます、ということではなくて、国として学んで欲しいであろうデザイン経営・プログラミングのようなジャンルもいっぱいやっています。

国策として考えられている方針と、消費者の不安・現状のマインドセット、そういうところの間に入りながら、「本当にあるべき学びと人との関係とはなんだろう?」みたいなことを、調整しながら、最適解を探している機能なんです。

例えば「ビットコインサバイバー」のようなバラエティ番組。

投資初心者の実際の投資活動を3カ月間24時間生放送することで社会のリアルを学べる、投資ドキュメンタリー番組『ビットコインサバイバー』。

スクーがビジネスタレント田原彩香さんに100万円を預け、田原さんはすべてノーギャラで出演する代わりに投資利益を全額手に入れることができます。

初心者が本気で投資運用に挑戦する姿を通じて、経済社会やお金の流れについて学べる社会人のための学習教材です。

「ちゃんと必要項目を教える」って構えると、絶対こういう番組できないんですけど、この番組を面白そうって観た人が

「あ、ビットコインってこういう仕組みなんだ」
「テクノロジーってそういう仕組みなんだ」

っていうところから興味がで出て、もしかしたらその人が仮想通貨始めるかもしれないし、ブロックチェーンに興味がでて「プログラミング勉強してみようか」って思うかもしれないし。

そういうことが今の日本にとってすごく大事なのだと思っています。

ワクワクしながら学んでほしい。

「リカレント教育」と定義して国が頑張ろうとしていることと、それに対して日本人たちのリアルの間をリカレント(循環)させていく。 

それがスクーなんだろうなあって思っています。


ちなみにビットコインサバイバーは大赤字が出ました。

予算にボラティリティがある学習コンテンツって最高ですね。

▼ビットコインサバイバー1話のみYoutube公開中(2話以降はスクーから見てね)

※2話以降はスクー個人アカウントの方のみご覧いただけます。

▼ちなみに今、ビジネス職の方にPythonが大人気

▼Schoo(スクー)、毎日無料生放送やってます



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