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#600 【自戒】イライラはパフォーマンスを下げる

仕事中に、他者とのコミュニケーションの行き違いからイライラしてしまった。仕事上必要なやり取りだったから互いに悪意はないとはいえ、もうちょっと言い方があったのではないかと思ってしまった。誰しも多かれ少なかれあるようなことではないかと思う。

イライラを抱えたまま仕事を続けた結果、取り扱っている製品を床に落としてしまった。手元が滑ってしまったのだが、精密なものなので落下してしまったらもうそれは廃棄しなければならない。普段から落としやすい状況ならシステムエラーかもしれないが、いつもはまず落とさない状況の中で落としてしまったので、イライラが注意力や集中力に悪影響を及ぼしていたのは明らかだ。

ソフトテニスでも、思うようにプレーできなかったり試合を進められなかったりするとイライラしてしまうことがあると思う。自分自身のことでイライラしてしまうこともあれば、ペアとのコミュニケーションの中でイライラしてしまうこともあるだろう。そういうとき、どうすればいいのか。

まずは、視点を自分の頭上に上げること。要は、上から自分を眺めているもうひとりの自分を思い浮かべて、自分の状態を俯瞰するということだ。そして、イライラしている自分を受け入れる。イライラしている自分を自分が拒否してしまったら、自分の中にもう一人敵を作ることになってしまう。

次に、何にイライラしているのかを掘り下げてみる。できれば紙に書きながら掘り下げてみた方がいいが、それができなくても「何に」を認識することでイライラの正体を掴むことはできる。このときに視点が俯瞰の状態にあると、そのイライラの正体がすごくちっぽけなものに見えてくるだろう。そうすれば、そのイライラの正体にこだわっていることにどれだけのデメリットがあるのかも見えてくる。

そこまで認識できれば、今のこの状況の中で何に集中すべきか、行動を明確にすることができる。試合中であれば、そもそも自分たちは何を目指しているのか、ペアで試合をしている以上は二人で勝利を目指しているはずだ。その状況で、イライラを抱え続けることがいかに無駄なことかよく分かるだろう。

どうすればそのイライラを防ぐことができたか、という原因究明は事が終わってからでいい。試合が終わってから冷静に振り返れば、次への対処になる。試合などの進行中にそれを振り返っていても時間は足りないし、向かうべきは次のポイントだ。

仕事の中でイライラからミスが出たのは本意ではなかったが、改めてイライラと向き合うことを順序立てて考える良いきっかけになった。

(了)

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