見出し画像

#532 ソフトテニス、韓国の選手、中国の選手、日本の選手

今日は昨日観に行った日韓中ジュニア交流競技会の話。この交流大会は日本・韓国・中国の三カ国から様々な競技を愛好している選手が集まり交流試合などを行うもので、高校生の年代の選手が和歌山に集まった。ソフトテニスは紀三井寺公園のテニスコートを利用して開催された。

時間の都合で2時間弱しか観ることができなかったのだが、せっかくの国際交流試合を観戦する機会が和歌山という比較的近いところで得られるのだから、観に行くことに決めた。僕なりに、観てきて感じたことをお話ししたいと思う。

日本vs中国

この日、日本代表選手は中国代表選手との対戦となった。中国の選手は、見るからに硬式テニスの経験のほうが多い、という動きをしていた。サーブなど、ボールの反発の違いからくるようなミスも目立つ。バックハンドストロークも両手打ちが多い。

そして何より、日本選手のカットサーブへの対応がかなり難しそうだった。何度か見るうちにバウンドがどちらに変化するかぐらいは理解していたのだと思うが、カットサーブ特有の滑ってくるような軌道に慣れない様子だった。レシーブを返球できないことによる失点はかなり多かったように思う。

これだけ硬式テニスメインでやっているような様子からすると、硬式テニスとソフトテニスの両方を兼ねて取り組んでおられるのかもしれないと思った。

和歌山vs韓国

韓国チームと対戦していたのは、和歌山県チーム。今回開催地となった和歌山県からは、男女ともに選抜チームが結成されて今回の交流会に参加されていた。

日本代表の選外とはいえ、和歌山県チームのレベルも高い。そして、韓国は言わずとしれたソフトテニスの盛んな国である。この日の対戦の中では、和歌山vs韓国の試合がより見ごたえのあるものとなった。

韓国選手を見ていて感じたことの一つは、ストロークにおける打点の高さ、タイミングの速さだ。後衛選手は、打点の基準を常にバウンドの最高点に合わせているように感じた。もちろん、日本選手のタイミングも速いのだが、韓国選手のそれは際立って見えた。

もう一つが、前衛と後衛の分業感の強さ。Wフォワードなどよりコートの前の方でプレーするスタイルが一般的になってきているが、韓国選手の前衛はストロークにあまり重きを置いていないような動きに見えた。その点、日本選手は前衛後衛関係なくオールラウンドにプレーするスタイルが、高校生でも顕著になってきているのだなと実感した。韓国の前衛選手はネットについたときこそ攻撃的なプレーをするが、ベースライン付近にいるときは積極的なプレーは少なかったように思う。

国によって、ソフトテニスへの取り組み方、関わり方の違いを選手の生のプレーを通じて感じたことは、非常に貴重な経験だった。そして、何が正解という訳ではないが、日本の世代をまたいだ選手育成の成果は、着実に実を結び始めているのではないかと感じた。また国際交流を肌で感じられる機会があれば、足を運んでみたいと思う。

(了)

○この内容をもとにお話したstand.fmの放送は、こちらから聞くことができます


よろしければ、サポートお願いいたします!いただいたサポートは、プレーヤーとしての活動や選手指導の活動に使用させていただきますm(__)m