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#614 その手があったか
先日の練習会での、中学生とのやり取りから。
いつも通りの一本打ち練習をしているときに、現状自分がどのような打ち方・動き方をしているのか確認できるよう、動画を撮って本人たちに見せてみた。客観的に自分の動きを見てみると本人たちなりに発見をしてくれて良い感じだと思っていたら、その子たちの方から「自分の持っているスマホでもお互いに動画を撮って確認してもいいか」という申し出があった。
なるほど、確かにそれぞれのスマホで撮ればそのほうが効率的だ。必ずしも僕が撮ってあげなければいけないという決まりはない。子どもたち自身が自分で動画を撮るという発想が自分の中になかったので、その手があったか!となった。
学校の部活動では自分たちのスマホで動画を撮るということはできないだろうから、わざわざ許可を求めてきたのは理解できる。ただ、ここは部活動ではない自主参加の練習会。スマホで遊んでしまっては意味がないが、本人たちの上達に役立つ使い方であれば、禁止する理由などない。
指導者など大人側がやってあげなければならないこと、という固定概念を外せば、子どもたち自身で自発的に工夫できることはあるものだなと、子どもたちから教えてもらうことができた。
(了)
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