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目の使い方【5月19日standFM文字起こし】

※この記事は2022年5月19日(木)にstandFMにて音声配信した内容の書き起こしです。
一部、表現を文章用に修正しております。

今日の本題は、目の使い方
昨日の夜、 守山市で練習会を行いました。
練習の内容として、ボールを横から見たりとか、飛んでくるボールを横目に見たりとかするということを取り入れました。

ソフトテニスという競技は、体を正面に向けたままでプレーし続けるのは難しいです。
スイングをするために、体は横を向きますが、ボールは前から、ネットの方から飛んでいきます。
なので、自分の体を正面に向けたままボールを見続けるのではなくて、体を横に向けて、目をボールの方に向ける必要があります

以前、陸上のハードルでオリンピックにも出場された為末大さんが、テニスという競技を全く経験がない中で考えてみると、テニスプレーヤーの動きは戦車だっていう風におっしゃられたことがあります。
脚は、ボールが飛んでくる方向に合わせて横に動いたり前に動いたりするものの、 上半身(顔)はボールの方をずっととらえなければいけない。
この上半身の部分を、戦車の上半分、砲台のついているところに、 下半身を戦車のキャタピラーの部分に例えておっしゃられたんですけど、まさにそうだなと思います。

なので、飛んでくるボールを横目に見ながら追いかけなければいけないが、最終的にボールを打つときには体の正面にボールをとらえることが多いと思ういます。
特にフォアはそうです。
利き手が後ろ側に来るので、自分の体の正面に懐を作って打つことができるので、打つ瞬間はボールを体の正面に見ることができます。
ところがバックだとこうはいきません。
バックハンドだと利き手が前に来るので、体の正面に近いところではあるものの、やはりギリギリまで横目にボールを見続けなければいけないところがあるかなと思います。

そして、こういったボールを横目に見たりとか、あるいはボールを横から見てとらえる必要があるという状況の最たるものが、ネットプレーかなと思います。
昨日の練習では、 まずボレー練習として最初から完全に横を向いて構え、まっすぐ飛んでくるボールを軌道に対してほぼ垂直に、歩いていって通り抜けながらボレーしていくとようなことをしました。
もちろん、バック側も同じように。

そうすると、右利きのフォアだと飛んでくるボールを主に左眼でとらえながら、最終的に自分の顔の正面でとらえて、ボレーするということが必要になってきます。
バックボレーは逆に、右眼中心で飛んでくるボールをとらえてボレーするわけですが、特にバックボレーの流し打ちをやろうと思えばこの感覚は非常に大事です。
飛んでくるボールを体よりも前ではじくというのはバックボレーの基本ではありますが、これだと流し打ちができません。
流し打ちをしようと思ったら、やはり顔の正面ぐらいまで引きつけてボールを横から見て、ラケットでとらえてあげると流し打ちは簡単にできます。
このができない人が多いので、横目で見て正面でとらえるという感覚があまりないのかな思います。

次にスマッシュ練習をしました。
子どもたちに教えていてこれは意外とミスが多いなと不思議に思っていたのが、 クロス側に飛んできたボールを追いかけて流し方向に打つスマッシュなです。
ミスも多いし、ミスにならなかったとしても結局相手の正面とかフォローできる範囲に打ってしまい、決定打にならないということが多いなと思います。
体が開くから上手く打てないんだなというのは、何となく見ててわかっていたんですが、なぜ体が開いてしまうんだろうと不思議でした。

それを検証していくと、クロス方向に飛んでくるボールに対して軌道の下に入ろうとするんですよね。
そうすると、 ラケットは右手に持っているので、そこから流し方向にラケットを出していくのが非常に難しくなります。
ボールの飛んでくる軌道よりも少し左側(右利きの場合)に入っておいて、その軌道を(スイングで)またぐように振っていかないと、流し方向へは非常に打ちづらいということに思い至りました。

これも、やはり相手コート側から飛んでくるボールを追いかけるときに、左眼中心でボールを見ていって、飛んできたボールの軌道を正面からではなく横から見るようにすれば、流し方向に簡単に打てる。
ボールの横を叩きにいく、飛んできた方向の正面から叩くのではなく、横から叩く形でインパクトしていけば簡単に流せるよ、ということを昨日は練習でやりました。

何人か感覚は掴んでくれたかなと思いますが、そもそもスマッシュ練習って、ストレートに上げたボールをそのまま落ち返すということはよくやりますが、斜めに飛んできたボールを打つというのは、意図的にそれを練習メニューに組み込まないとやらなかったりするので、やはり必要だなと改めて感じました。

今日はボールに対しての目の使い方というのを意識した練習をやってみましたというお話でした。
感覚というのはやはり簡単には身につかないというか、まずどういうものかということに気づいてもらうところからのスタートなんですが、ある程度の根気強さは必要かと思うので、また次回以降の練習でも引き続き取り入れたいなと思っております。
では、今日はこれでおしまいです。
ありがとうございました。

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