『Googleが“未来予知”する時系列予測AI基盤モデル「TimeFM」を開発』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.5.15
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■Googleが“未来予知”する時系列予測AI基盤モデル「TimeFM」を開発。金融や気象、交通などの一歩先を予測
昨日の「GPT-4o」発表で、世間は音声AIチャットボットに一気に注目するようになりました。
レストランの予約受付電話のAI化や、テレアポ営業のAI化、問い合わせや相談の音声AI化などが実用化できそうだぞ、と気づいた人はとても多かったでしょう。音声AIはレスポンスの速さが重要なUXであることに気づかされた1日でした。
しかしまだ、AIの中で一般人には使わせてもらえない機能があります。それが「未来予知」です。
現在のAIは未来予知を拒否する
今ChatGPTなどに「明日の日経平均の終値を予測して」などと指示しても
と回答をを拒否されます。
天気予報ではAIは活用されています。
AIが過去の膨大な気象データをパターン解析し、現在の気象条件から未来の天気を予測します。つまり、AIは未来予測できます。
過去の統計と現在のデータを元に未来を予測することは、人間もやっていますし、AIは膨大なデータを瞬時に処理できるのですから人間以上に得意分野なはずです。
人の死を予測する保険会社向けAIの倫理問題
それでも現在のAIで一般人に未来予知機能が提供されないのは、倫理的な問題が大きいとされています。
これからガンにかかる確率、5年後に生存している確率が、統計データを元に高精度に予測出来たら、生命保険会社は儲かるはずです。ガンにかかる確率が高い人の保険加入を拒否したり、掛け金を高くすればいいのですから。
それが既に実現可能であるとデンマーク工科大学の研究者が昨年末に発表し、物議を醸しました。生活保障のためにある生命保険が、保険会社の営利目的側になりすぎる懸念があり、AIが判定した「長生きしない人」は仕事に就けない、結婚できないなどさまざまな差別や不利益を被るようになる恐れが高いからです。
とまとめられていますが、まさしく未来予知AIが魔法の水晶玉のように使われ、差別が誘発される恐れは高いでしょう。社会でコンセンサスを作っておかないと危険です。
Googleの未来予知AI「TimeFM」は倫理問題を避ける
そんな懸念がある中で、今回発表されたGoogleの未来予知AI「TimeFM」は、人々の社会活動を支援する用途分野を想定しています。
今や天気予報なしで生活するのは難しいのと同じように、渋滞予想や電力需要予測なども今後欠かせない生活データになるかもしれません。
小売の需要予測は今でも現場でPOSデータや人間の経験でやられていることです。金融予測は前述の「明日の日経平均の終値は」みたいなものは証券アナリストの皆さんが生業にしているところで実際はAIで代替可能でしょう。
よく知りませんが、競馬などレースギャンブルをAIで予測する需要は高そうです。しかし、もともとデータに基づいた因果関係があるのかどうか疑わしいと見ていますし、パラメータ化できないものがたくさんありそうな予感がするので実現は難しいかもしれません。
株式投資や競馬をAIの判定だけでやるのは投機的で、身を崩すなど社会問題になりかねないとは思いますが、それ以外の交通予測や電力需要予測などは倫理的な問題をはらみづらく天気予報と同種と思えるものです。つまりGoogleは、ハレーションが起きづらい未来予測AIを提示したと言えます。
未来予知AIは直感的に皆が欲しがるもの
未来予知AIは、直感的に皆が欲しがるものだろうと思います。特にお金にまつわるものは潜在需要がとても高いものですが、前述のとおり倫理問題をはらみます。その点Googleはハレーションが起きづらいところから「TimeFM」AIを投入する計画なのだろうと思います。
GPT-4oで音声AIが進化したおかげでAI彼女も雨後の筍のように出てくるでしょうけれど、実の本命は未来予知AIではないかと予想します。
ビジネス用途であれば自動運転やマーケティングに未来予知AIは活用されますし、個人レベルでもスマートウォッチから取れるデータで健康予測をするようなものや、怪しいギャンブルAIや、「ややスピ」流行りに乗った占い師AIも出そうな気がします。
倫理問題をうまくクリアした未来予測AIはさて、どんなものが登場するでしょうか。
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