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『OpenAI公式 macOS 用 ChatGPT デスクトップアプリ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.26

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■OpenAI公式 macOS 用 ChatGPT デスクトップアプリ!

日本時間2024年6月26日(水)午前4時頃、つまりついさっき、macOS用のChatGPTデスクトップアプリがアップデートされ(※)公開されました。OpenAI社のサイトからダウンロードできます。

※OpenAI社が「now available」と表現はしていましたが、前から存在はしていて、今回はアップデート版が公開されたということのようです。

個人的にMacを使っていないので試せないのですが、公開された使い方動画を見る限り非常に魅力的です。

ブラウザでChatGPTを開くのとOption+Spaceでデスクトップアプリを開くことの差ではあるのですが、目の前の画面に見えていることをその場で尋ねられるのは非常に便利で、アイディア次第で使い方が広がります。

そして、デスクトップアプリとしてAIエージェントがPCに常駐することは社会を大きく変えるインパクトがあるとも感じます。

このデスクトップアプリ版ChatGPTはM1以降のAppleシリコン搭載Mac限定です。Intel Macでは動作しません。


メール、スクショ、画面上のあらゆるものをChatGPTで

Option + Space ショートカットを使用すると、ChatGPT にすばやくアクセスして、メール、スクリーンショット、画面上のあらゆるものについてチャットできます。

「メール、スクリーンショット、画面上のあらゆるもの」についてChatGPTデスクトップアプリからコントロールできると謳っています。

といってもメールサーバにChatGPTが直接アクセスするわけではなく、

Option+SpaceでChatGPTデスクトップアプリを起動して・・・

「Shorten my email(メールを短くして)」と指示、同時に「Take Screenshot」メニューから要約したいメールを画面に表示してスクショを撮り、そのスクショ画像から要約させるという手順です。

GoogleのようにGmailにGeminiがアクセスしたりChrome拡張を入れるのと比べれば「スクショ」のぶんだけひと手間かかりますが、Gmail以外のメーラーを使っている人でも汎用的に対応できる方法であるとも言えます。


Googleレンズ的機能をデスクトップで使う

「How's my cat's coat(愛猫の毛並みは?)」と写真を見せて尋ねるデモもあります。

毛並みの様子から健康診断する機能はないように思いますが、「写真を見せて質問をする」という使い方は、Googleレンズのように写真から検索したり、写真に写っているモノや場所などの種類を特定するのに便利です。


先輩プログラマーが横にいるかのようにアドバイスをもらう

プログラミングしている画面上でChatGPTをOption+Spaceで呼び出し、スクリーンショットを取りつつ「This is too slow(このプログラムだと超遅いんだよね)」とつぶやくと、

To improve the performance of your prime number checking and counting code,we can optimize the is_prime function. Here's an updated version of your code with some optimizations:
素数チェックとカウントのコードのパフォーマンスを向上させるために、is_prime関数を最適化することができます。以下は、最適化したコードの更新版です:

と、プログラムソースの改善案をその場で示してくれます。

ChatGPTがプログラマーのいい相棒になります。これまでだとデキる先輩プログラマーやGitコミュニティに質問していたところを、自分だけで解決できるようになります。


専属の編集さんベタ付きで原稿書きができる

Give me feedback on my intro but don't rewrite it:
私の文章のイントロ部分について、本文を書き替えずにフィードバックをください。

原稿をたくさん書くライターにも福音です。
書いた文章についてその場で意見をもらうことができます。

「but don't rewrite it(文章を書き替えずに)」と指示することで意見や感想だけをもらうことができます。これは今回のデスクトップアプリに限らないプロンプトテクニックです。


ひとり作業に優秀なエージェントが付く感じ

OpenAIが例に挙げているプログラミングやライターの原稿書きではわかりやすく、ChatGPTデスクトップアプリが優秀なエージェントが自分専属に横についてくれるイメージです。

ひとり作業が多くなる職種の人人にとっては、誰かに尋ねることで業務の効率化やスキルアップが図りやすくなります。平凡なプログラマーが突然天才プログラマーに化けるなんてこともできそうです。

今でもブラウザ版ChatGPTを使えば同じことができるわけですが、デスクトップアプリになり、Option+Spaceでいつでも呼び出せるようになるのは大きな違いです。

「スクショ」は面倒に感じるかもしれませんが、例に挙げたメールやプログラミングだけでなく、OpenAI社が言う通り「画面上のあらゆるもの」をチャットで扱えるようになるのは便利です。これが実現できるようになったのはGPT 4o(omni)でマルチモーダルの対応幅が広がったことも大きい要因でしょう。


AIエージェントがいる働き方を学校で教えた方がいい

いよいよ、ChatGPTのようなAIエージェントを横に置いている人といない人との格差が大きく開く時代に本格突入です。

ホワイトカラーの仕事がAIに奪われるより、ホワイトカラーの人間の中でAIを使いこなす能力の差によって仕事が得られるかどうかが決まるという時代が来るのだと考えます。

AIエージェントを使いこなせるかどうかが働き方や職場の選び方に大きく影響するということを中学校や高校など社会に出る前に早く教えた方がいい。教えられる先生を民間から呼んで先生方も学んだ方がいい。

そんなレベルの変化が起きることを今回のChatGPTデスクトップアプリには予期させられます。

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