『サーバーワークス、チャット形式でなくクリック操作でAIを活用できるサービス「Not A Chat」を発表』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.19
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■サーバーワークス、チャット形式でなくクリック操作でAIを活用できるサービス「Not A Chat」を発表
チャット系AIの操作方法を「会話」から「ボタンを押す」に変えることで、AIの使い勝手を大幅に向上させるサービス「Not A Chat」が発表されました。
例えばメールを返信する際、Gmailの画面上で「生成」のボタンを押すだけで内容に応じた返信の文面が自動的に書かれます。細かな中身をちょっと修正するだけで済むようになり、大幅な時間短縮ができます。また誤字脱字も防げます。
Google Chromeの機能拡張として提供され、GmailのWeb画面で利用可能にするところからサービス開始されますが、
としています。
日本の職場でのAI利用率は32%、アジアは83%
ChatGPT、Claude3、Geminiなどなどチャット型AIが花盛り。お互い切磋琢磨してどんどんスゴくなっていますが、AIの利用率が上がりません。
日本の職場でのAI導入が諸外国と比べて圧倒的に低いのが現状で、AIの生産性の高さを考えると、AI導入が遅れている日本が経済的にさらに差をつけられることが心配されます。
ChatGPTのUIは愉快なほど不親切
・・・なんて有体なことを言っても、AIを使ったことがない人には本当にピンと来ないのですよね。
まずは使ってみることが大事で、使ってみれば「1日かかっていた仕事が5分で終わった!」や、「人手不足がAIで1人分補えた!」なんて威力を体感できます。
しかし、ChatGPTなどチャット系AIは「何でも聞いてください!何でもやります!」な顔をしているぶん、何ができるのかがわかりづらい。
ChatGPTもいちおう利用例をボタンで見せるようにしてはいますが、自分のニーズにピッタリな例はなく、「幼稚園児にノスタルジーを説明してください」などと(むしろ興味深いですが)意味不明な利用例を提示するありさまです。
ChatGPTはスゴイ!と噂に聞いてアクセスしても、コレを見せられるわけですから、つまづく人が多いのも当然です。
AIの利用率をUIで改善する試み
今回発表されたサーバーワークスの「Not A Chat」は、その名のとおり、チャットではなくボタンを押すだけのUIにすることで、AIを自然に業務に利用できるようにすることを試みています。
使い方を極めれば、パーソルが社内でGPTのプロンプト例を共有する掲示板を作ったように、
メール返信にとどまらず実務に直接使えるプロンプトを編み出し社内全体で業務効率化が図れるのですが、AI利用の最初の一歩を踏み出せない会社が多いからこそ「32%」の低利用率に留まっているのが現状です。
「Not A Chat」は今のところメールの効率化だけの用途ですが、メールで楽できたという成功体験から社内で幅広いAI導入が進むことは期待できるかもしれません。
AIそのものの進化は進むでしょうが、もっと普及するためには「Not A Chat」のようなUIの改善のアプローチは必要です。
コレじゃないってことは間違いありません。
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