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『動物を研究するためネズミ用「VRゴーグル」で自然界を自在に再現して観察可能に』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2023.12.16
■動物を研究するためネズミ用「VRゴーグル」作りました
研究用マウスのためのVRヘッドセットと聞くと、ネズミがメタバースの世界で何するの? まだ人間ですらつけている人少ないのに?って思っちゃいます。
が、VRヘッドセットをマウスにつけるのは、マウスが空間映像エンタメを楽しむためではなくて、学者が動物の視界やモノ、敵とどう対峙しリアクションをとるかを研究するため。
そのために、ちょうどいいVRゴーグルが開発されました。作ったのはアメリカはイリノイ州のノースウェスタン大学の研究チームです。
科学者が研究用にネズミ用VRゴーグルを作った!と聞くとマッドサイエンティストなにおいを感じるのは自分だけでしょうか(笑)
動物を自然界で観察する方法だと天敵とのバトルシーンに偶然出くわすまで待つのも長期間かかりそうですが、バーチャルリアリティー技術を使うことで、いつでも目の前に天敵を目の前に登場させられます。
再現したい状況をいつでも再現できると考えると、確かに動物×VRは研究にかなり役立ちそうです。
ネズミ用のVRの部屋?
しかし難しいのは「ネズミサイズのVRゴーグル」を作ること。
ノースウェスタン大学が開発したのは「iMRSIV(イマーシブ)」というシステム。Oculus Riftのような、いわゆる人間用のVRヘッドセットに近づけています。とはいえ、マウスサイズに小さくなったヘッドセットではありません(そんな技術があったらすごいことになってる!)。
トップ画像はあくまでもイメージです。本当のiMRSIVはこんな(以下の画像)感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1702685860769-K6teaGupbK.png?width=800)
VRゴーグルのレンズは固定されていて、ネズミ自身がちょうどいい位置に来るような設計のようです。いうなればネズミ用のVR部屋。ゾウやウシ用のVR部屋を作るのは巨大ですが、ネズミならコンパクト。まぁ小型化するのも大変なんでしょうけれどね。
ネズミがうまくレンズの目の前に来るようにするのが大変そうな気がしますが、
「今まで行なったのと同じトレーニングの枠組みを行いましたが、マウスはゴーグルに素早く順応していました。1度目のセッションですでにタスクを達成。ご褒美をもらうために、どこを見てどう走ればいいのかを理解したんです。より自然にこの環境とエンゲージできていたようなので、トレーニングはそれほど必要ないかもしれないとすら考えています」
今回の実験ではネズミ自身が報酬などを学習して、ちゃんとレンズの前にくるようになったようです。
しかしレンズに収まると「天敵の鳥に襲われる」を毎回繰り返すとレンズを嫌がるようになりそうな気もしますが。
人間用のVR部屋で「4K散歩」動画を楽しみたい!
TBSラジオ「荻上チキ Session」2023年12月14日放送回の特集「ゲーミフィケーションと社会課題解決」で紹介されていた「4K散歩」動画で旅気分!も、人間用のVR部屋で超リッチな体験は面白そうです。
(番組中では、Black Lives Matterのデモ運動の「散歩動画」でデモ参加を疑似体験することで、群衆の緊張感が徐々に高まっていく様子を体験する例を挙げており、旅を楽しむという文脈ではありません。)
エジプトのピラミッドを見に行ったり、
イタリアのベニスの美しい水路沿いを歩いたり、
日本の真裏のブラジルにも気軽に行けます。
日本国内でも渋谷のスクランブル交差点をバーチャルに歩いてみることもできます。
ちゃんとVR映像として作られたものではありませんが、映像を見ながらテレビの前で足踏みしているだけでもだんだん旅先にいるような気分になってきます。
こんな4K散歩動画をもっと楽しむためには、ゴーグルレスでVRを楽しめる部屋を作るのが一番です。
ドーム型の部屋に360度に投影できるプロジェクターを設置すれば完璧です。お値段はプロジェクターだけでも440万円、レンタルで1週間19万8000円と超高額ですが、世界中いつでもどこでもバーチャルに旅行体験できるならアリかも。
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