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『Nintendo Switchを子供向けパソコン化する「nOS」とメタバースを考える』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.2.4

■子供のIT教育によさそう。スイッチをパソコン化する「nOS」

昔のPDAを思い出すような。

Nintendo Switchは携帯ゲーム機として優秀ですが、あれほどの演算処理をしているのにコンピューター的な使い方はされません。同程度のサイズで、ウィンドウズが使えるゲーム機だってあるのにね。

もうちょっと日常生活の手助けや、創作活動もできたらなぁと思っている人に、Switch用のニューオペレーティングシステム「nOS」はいかがでしょう?

確かに昔のPDAを思い出してワクワクします。
Nintendo Switchを子供向けパソコンにしちゃうOS的アプリ、「nOS」が199円で発売されました。

電卓、パズル、ギャラリーで壁紙を変え、やることリストで日常を管理しペイントでお絵描きができる程度ですが、使いこなしたら毎日がちょっとカラフルになりそうです。

nOS自体でやれることは多くなく、メールやブラウザなどの機能もないことからパソコンごっこ遊びくらいに留まりますが、この記事にある通り初代Macintoshを思い出すワクワク感があります。


メタバースのアクセス端末にNintendo Switchは良さげもブラウザなし

もしnOSの上にVR Chatやclusterなどいわゆるメタバースプラットフォームにつながるアプリやブラウザが乗っかっていれば、VRゴーグルを使わない3Dホームページ型メタバースに最適な端末に化けるかもしれません。

なのでブラウザが積まれていないのが非常に残念です。

Nintendo Switchは値段もVRゴーグルよりはるかに安いですし、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の広大なオープンワールドを駆け巡る処理能力があります。画面と操作するコントローラーを分離できるのもスマホより使いやすいはずです。

Minecraftのように自由にワールドを作れるメタバースプラットフォームとゲーム機の操作性も相性がよく、多くの人がNintendo Switchでワールドクリエイトの経験を持っているのも取っつきやすいポイント。

仲間同士で自分のワールドを行き来して見せ合ったりアバター姿で会話したりという体験がゲーム機のカジュアルさで実現できます。


でも「あつ森」で実現してる

ワールドやアバターのカスタマイズ自由度は低いですが、アバター同士でワールドに集まって会議する体験はNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」で既に実現されていました。

ファイル送信や画面共有、映像を流すなど本格的な会議には向きませんが、メタバースに期待されている体験の多くは「あつ森」でできています。

メタバースに懐疑的になる理由のひとつが「ゲームで既に実現していることに極めて近い」です。別に新しくない、と。それどころか画質も悪く操作性も低く、改めてメタバースと声高に言われても凄さや良さが伝わりにくい。


「あつ森」なみの3Dホームページの体験価値が作れるか

Nintendo Switchがメタバースへのアクセスデバイスになるなら良さそうに思えましたが、今ある所謂メタバースのワールド達が「あつ森」より楽しい体験ができるかと考えると、見た目だけ渋谷スクランブル交差点や大阪城があってもそんなに楽しくないなぁというのが正直なところです。

VRゴーグルを使った没入感や身体性や空間感覚を伴うメタバース体験の方が過去のゲームとの違いを感じられるしメタバースの存在意義を感じやすいと改めて思います。しかしデバイスが高額で特殊ですし、最も普及しているMeta Quesut2がPlayStation2か3程度の画質に留まるのもまだまだ感があります。

Nintendo Switchを3Dホームページ型メタバースのアクセス端末にするのは確かによさげなんですが、肝心の3Dホームページのコンテンツが面白くないと端末需要も上がりません。

VRではない「あつ森」がしっかり楽しいこともあり、VRでなくても楽しめる3Dホームページの使い道はあり得そうな予感はします。

ワールドやアバターのカスタマイズ自由度が高く、映像なども表示できて、会話などコミュニケーションがやりやすく、さらに物販やどお金が巡る「あつ森」ならイメージしやすい。「あつ森」の何が面白いのかを改めて要素分解してみると3Dホームページ型メタバースが持つべきコンテンツや体験価値が言語化できるかもしれません。

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