見出し画像

『ChatGPTへのアクセス数、日本は世界3位。web3にも前向きな日本チャンス!』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.6.9

■ChatGPTへのアクセス数、日本は世界3位。「習うより慣れろ」精神がマッチ?

OpenAIが2022年11月に公開したChatGPTは、公開からわずか2か月で全世界のユーザー数が1億人に達したが、特に日本からのアクセス数は2023年4月中旬に746万/日に達し、トラフィックシェアは、米国、インドに次いで3番目となっている。このことから、日本のChatGPT利用度合いは世界的に見ても高いと同社は述べている。

世界的に見ても日本はChatGPTに対して肯定的で、実際に触っている人数も世界第3位という調査結果が出ました。

日本でも周囲を見回すと「知ってはいるけど使ったことがない」という人が多く、この調査にもある「使ったことがある12.1%」つまり8人に1人くらいの経験割合というのも肌感覚に合います。

対して日本の3位より順位の低い主にヨーロッパ諸国のトラフィックの低さの方がより目を引きました。


フランスやドイツでは日本の半分以下

野村総合研究所
日本のChatGPT利用動向(2023年4月時点)より

ChatGPT Webサイトへのトラフィック数の割合において、日本の6.6%に対して、ヨーロッパ内で最も利用量の多いフランスでも3.0%と日本の半分以下です。

今回の調査では日本のみ認知率と利用率のアンケート調査が行われています。

野村総合研究所(NRI)は、2023年4月15~16日にかけて、(地域限定ではあるが)関東地方在住の15~69歳を対象にインターネットアンケートを行い、ChatGPTの認知・利用動向について調査した。同調査によれば、その時点でChatGPTを知っていると答えた人の比率が61.3%、実際に利用したことがあると答えた人は12.1%であった。

諸外国でのトラフィックが日本の半分以下に留まるのは、おそらくChatGPTの認知が日本の半分以下ということではなく、否定的に捉える割合が日本の倍以上だから、または肯定的に捉える割合が半分以下だから、ではないかと推測します。


今限定のsimilarwebによる調査方法

今回の調査方法は、おそらく直近しかできないものになりそうです。

similarwebという調査サイトでchat.openai.comにアクセスした割合・量を国別にまとめるという手法を採ったようです。リンクはsimilarwebのレポート画面に飛びます。

ちょうど今ChatGPTは過渡期で、ChatGPTのWebサイトにアクセスして利用するのが主流というのが現状。これからはChatGPTがいろんなサービスに組み込まれ、ChatGPT Webサイト以外から利用されるケースが多くなるはずです。そうなると今回の調査方法は使えません。

iOSアプリ版も出ましたし、ChatGPTをAPI経由で利用する組み込み型サービスも「Powered by GPT」というかたちで出始めていますが、上記の調査方法はあくまでもChatGPTのWeb経由での利用のみになります。

この状況だと国別利用割合などを知ることができるのはOpenAI社のみとなります。

利用者割合や好意意向のアンケート調査も、どれにAIが使われているのかを意識しなくなるとヒアリングすることも難しくなります。

今だけの貴重な調査結果です。


先端技術に前向きな日本チャンス!

AIに関する懸念はさまざまあることは承知ですが、日本では概ね肯定的に捉え、課題があっても解決して活用できるようにしようというスタンスが採りやすそうです。

つまり、日本チャンス!

この調査ではアメリカが1位ですが、そのアメリカでは暗号資産を全否定するSECの問題が連日報道されており、web3業界のアメリカ国外脱出が進むだろうとも言われています。

そのweb3に関しても日本は政府を挙げて前向き。

つまり、日本チャンス!

マーケットとしての日本はシュリンク方向かもしれませんが、先進技術を真っ先に取り入れて世界に送り出したり、世界の先端企業を日本国内に誘致するなどの余地は多分にありそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?