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『超時短!Gemini AIでYouTube動画をテキスト要約!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.13

先進テックで未来の生活はもっと良くなる!」と信じて、Web3・AI・ガジェットなどのデイリーニュースから毎日ひとつピックアップしてご紹介しています。

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■一瞬で要点が分かる!GeminiがYouTube動画を自動要約してくれるようになった(無料で)

重要なポイントだけを知りたいのに、そこにたどり着くまでにたくさんのことに目を通さなければならない動画もあります。それは無駄な時間です。
もし、視聴する動画の重要な情報を要約することで、視聴時間を短縮できるとしたらどうでしょう?
幸いなことに、GoogleのAIチャットボットであるGeminiには、YouTubeの拡張機能が組み込まれており、デフォルトで有効になっています。

YouTube動画で勉強したり最新情報を得たりしている人は多いと思います。文章で読むよりも動画の方がわかりやすいことも多いので便利ですが、一方、動画の収録時間ぶんを見なければならないのは大変です。

2倍速で見ることもできますが、30分の動画が15分になってもやっぱり長く感じることがありますし、知りたい情報があるのかどうかが事前にわからず倍速15分の時間も無駄になることもあります。

そこで便利なのが、今回ご紹介する「AIでYouTube動画をテキスト要約!」です。

実はGoogleが提供するGeminiに標準搭載されていて、誰でも簡単に使えます。しかも無料!

YouTube動画で日々たくさんの情報を得ている人は大幅な時間短縮ができるでしょう。


YouTube動画をAIで要約する手順

1.Geminiの設定を確認

PCではブラウザでGeminiを開きます。

スマホではGeminiアプリを開きます。

Geminiを開いたら、自分のGoogleアカウントでログインしていることと、「設定>拡張機能>YouTube」がONになっていることを確認します。

これで事前準備は終わりです。私の場合は特に何もせずにONでした。


2.GeminiでYouTube動画のURLを貼り付け、要約呪文を唱える

プロンプト欄に
・YouTube動画のURL
・要約呪文「summarize it step-by-step, translate it into Japanese」(※)
を書きます。

上記の要約呪文は英語ですが、「この動画を逐次、日本語のテキストに要約してください。」と指示しても要約してくれました。ただ、要約の仕方は英語の呪文の方が適切でした。(※)

(※)後日何度も試行したところ、「日本語で要約して」だけでも十分でした。
試すたびに出力されるフォーマットが変わり、英語で指示しても不適切なフォーマットになることがありました。

プロンプト欄に
・YouTube動画のURL
・要約呪文「日本語で要約して」
を書きます。

の方が覚えやすいと思いますので、今はこちらがオススメです。

例として、Pivotの「OpenAI対Google。生成AIの勝者は?」の動画を要約してみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=qWq6UmLx5A8
summarize it step-by-step, translate it into Japanese

そうすると要約したテキストが出力されます。最初に英語で、そのあと続けて日本語訳が出力されましたが、日本語ではこんなふうに要約されました。

タイトル: 【OpenAI vs Google。生成AIの勝者は?】OpenAI発表のポイント/Google発表のポイント/英語以外のパフォーマンス向上/ビジネス面ではGoogle盤石【Algomatic大野CEO】

ビデオの概要: このビデオは、OpenAIとGoogleが生成AIの分野で最近達成した進歩についての議論です。AlgorithmicのCEOである大野氏は、両社の主要発表内容を分析し、将来への影響を分析します。

ビデオからの要点:

パート1: OpenAIからの主要発表
・最新のフラッグシップモデルであるGPT-4のリリース
・無料層とデスクトップアプリケーションを提供することにより、アクセシビリティの向上

パート2: Googleからの主要発表
・コンテキスト理解が大幅に向上したLaMDA 1.5の発表
・OpenAIの進歩と同様に、マルチモーダル機能に重点を置いています
・LaMDAの品質は、翻訳やコーディングなどのタスクで向上しています

パート3: OpenAIとGoogleの比較分析
・OpenAIのGPT-4は、より高速な応答速度と優れた感情表現能力を備えています。テキスト、音声、ビデオなどの複数のデータ形式を理解して対応できるようになりました。
・GoogleのLaMDA 1.5はリアルタイムアプリケーションに焦点を当てており、人間レベルの同時通訳を実現します。また、大量のデータ (OpenAIの1200万トークンと比較して2億トークン) にアクセスして処理することもできます。

パート4: 将来への示唆
・生成AIは大幅に進歩しており、その能力は知識表現と創造的表現において人間の能力を超えつつあります。
・Googleの発表は、生成AIが日常のデバイスやサービスに統合されることを示唆しており、企業や個人にとってはこの技術を受け入れ、その可能性を活用することが不可欠になっています。

全体的に、このビデオは生成AIの急速な進歩を強調し、将来成功するためにこの技術を受け入れる必要があることを強調しています。

見やすいようにボールドなど手を加えてあります。

全部で51分37秒あるこの動画が、一瞬で要約されました。
この要約の文章を読んで、じっくり動画を見るべきかどうか、どのあたりを重点的に見るべきかを判断することができます。


YouTubeの広告エコシステムが心配になるほど便利

YouTubeを運営しているのはGoogle、Geminiの動画要約機能を提供しているのもGoogleなので、できればYouTubeの中にデフォルトで要約文章を入れておいてほしいと思ったりもしますが、きっと要約文だけ読んで動画を見なくなるでしょうね。

YouTubeの動画クリエイターが収益を得られなくなれば動画コンテンツがなくなり、YouTubeのエコシステムが成立しなくなってしまいます。

動画要約機能は確かに便利なのですが、それもYouTubeと動画コンテンツがあってこそ。要約された文章で興味を惹かれたなら、クリエイターに敬意を払いつつ動画をじっくり見ましょう。

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