私は蠅

森井は学歴もよく、勤めている会社も大変立派である。

中学から有名私立の男子校で鍛え上げられているだけあり
性格はとてもアッサリしてて適当で、男らしいっちゃ男らしい。

(体格はガリガリだが。)

頭がいいので、私が国際情勢のニュースなどで疑問があると
テレビのそこらへんのよーわからんじいさん解説よりも
関西弁でハキハキ話してくれるのでほぇ~となってとても使える。


使える男である。


まぁ、そんなこんなで森井がモテるかどうかは別として、
なぜ私にプロポーズしたのかふと気になった。

たしかに、友人からは
「なんであんたなん?????」と言われていたが

「私も森井に勝るいい人だからでしょ????????」
と頭の中で勝手に解釈していた。

たしかにそうだ、勝手に解釈していただけだった。

そうか。

そうか?そう?????????とは思いつつ

結婚するならどういう人がいいとかあったの?と聞いてみた。

「そういうのはないねん。」

出ました、いつも通り。

まぁいいやん、出してみてよと
私が当てはまるのが何個あるのかわくわくしながら聞いてみた。


「まぁ、2パータンで迷うくらいかな」と。


A.お互いにバリバリ働いて共存しないタイプ
B.何か趣味でもいいから夢中になってて一生懸命な人

のどっちかだと言う。

恐ろしい、私はどちらも当てはまらない。

地獄の底からファッククソクソクソ働きたくはないし、
残業なんて5分でもしようもんなら
クソがクソがクッソガー!!!と言いながらタイピングするタイプ。

趣味に関しても、生まれて29年間一度として持ったことがない。
夢中になれるものもなく人生つまらないのではないか、
と言いつつ適当に笑ってたら日日は過ぎるからいいじゃん。と思ってしまう。


「なぜ私と結婚した…?」


「俺がこの2パターンをふるいにかけたとき
君はふるいの横から直接下の皿に入ってきた蠅なんやろな~!!!」


蠅???????????


ぷ~んの蠅?????????????


なんて失礼なやつなんだ!!!


と思ってはみたが


まぁ要は


「惚れた女が好き」ってことか。


さすが秀才、例えが的確である。


以上、生ごみから登場でした。私、蠅です。ぷ~ん

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