長期休暇は組織のカオスエンジニアリングかもしれない

長期休暇は組織のカオスエンジニアリングかもしれない

先月末まで私のマネージャーが2ヶ月間ほど育児休暇を取得しておりまして、タイトルのようなことを感じたのでインターネットに放り投げます。

育児休暇という性質上、マネージャーが長期休暇を取ることは事前に知っておりまして、特定の期間マネージャーの職務のうちほんの一部ですが私が代理で行う、という相談がありました。

私としてはなんとなく薄らぼんやりと「将来のキャリアはマネージャーかなぁ」などと考えていたこともあり、良い機会だと思いやることにしました。
気持ちとしては結構前向きで、HIGH OUTPUT MANAGEMENTを読んじゃったりとか大学が経営学部だったのでその時読まされてたドラッカーのマネジメント等の書籍を引っ張り出しちゃったりとか、やるからにはちゃんと成果出せるようにしようというかなり前のめりな姿勢でした。

とか言ってたら一瞬で2ヶ月間が終了し、無事にマネージャーも復帰となったわけですが、この2ヶ月間で結構大きい心境の変化がありまして。
それが「私の将来のキャリアはほんまにマネージャーなのかなぁ」です。

まず実際に少しばかりやってみて感じたのが「これが噂のマネージャーコード書けなくなる問題かぁ」でした。
職務上ミーティングや開発以外のことに割く時間が増えてコードに触れる時間が少なくなって、噂にはそういうものだというのは聞いていたのですが、体験してみると意外と自分にとっては結構ストレスになることがわかったり、自分が持った開発タスクがいつまでも消化されずにチームのボトルネックになっちゃって、「これ、みんなに任せたほうがチームの生産性は上がるかもしれんなぁ」みたいなことを感じてしまったり、よくエンジニアリングマネージャーが感じると耳にするジレンマを肌身で実感することができました。

また、メンバーのキャリアや目標に真剣に向き合おうとするのはやはり物凄いプレッシャーでした。「これを日常的にやり切るのはマジで大変だぞ」と何度も思いました。

こういったことを体験を持って学べる機会なんてそうそうないし、多くの人はある日突然エンジニアリングマネージャーになっていそうな気もしていて、私はすごく幸運に恵まれたと思っています。
とにかくいろんなことを実感できる経験だったので、自身のキャリアについても再考する機会となり、とてもよかったです!

いや〜どうなんですかね、私のキャリアどうなるんですかね。まあなんかどう進むにしろどの方向にも力不足を感じたのでまずは全体的に修練せなアカンですね...

というか、まず普段一緒に働いているエンジニアリングマネージャーたちにより深い感謝の気持ちを持つようになりました。こんなに大変なことを日常的にやってくれていたのかと思うととても足を向けて寝られません。

こんな貴重な経験を得られたのも、社が育休を取得しやすい社風だったからだと思うと、そこにも感謝せなアカンなと。

Netflixがやってるカオスエンジニアリングとか言って特定のコンポーネントに意図的に障害を起こしてそのフィードバックからよりよいシステムを作る、みたいなプラクティスがあるんですが、育休に限らず誰でも長期休暇を取得しやすい文化があるのはカオスエンジニアリングの組織版みたいな役割になって良いかもしれません。
実際私も去年育休取ったんですが、その時に私の役割を代理してくれた同僚も「あの時の経験が結構いまでも活きてる」って言ってましたし。

長期休暇がとりやすいのは働きやすさだけじゃなくて組織の強さにも寄与するかもしれないですね。などと思うなどしました。


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heyのSTORESのソフトウェアエンジニア / ボナンザグラムのギター / 横浜DeNAベイスターズのファン