【解説】オートチェスが何もわからない人向け【苦悩】

こんにちは。僕は4日前にAndroidでオートチェスモバイルを始めて、4日で20時間遊んだ者です。モラトリアムのなせる技であり、オートチェスというゲームの中毒性の高さによるものです。

この文章では、だいたいオートチェスで一試合やったことあるくらいの人からナイト五段くらいの人を想定しようかなと思います。僕がいまナイト五段です。

これは麻雀である

よく言われますが、おおむねこのゲームの本質は麻雀と同じです。

駒には種族と職業が設定されていて、似たようなやつを集めましょう。いい感じに揃うとボーナスがある。あと同じ駒を3つ揃えてもボーナスがある。複雑だ。何を持っとくと何を引いたときに繋がるか、みたいなのが麻雀に似ている。

初手はゴブリン

どこでも言われてるけど序盤のゴブリン3は最強に強い。

相手が星2持っててもワンチャン倒せるくらい強いし、うっかり自分が5ラウンド目くらいで星2入りゴブリン3を組めてしまったら12ラウンドくらいまで無双できて18ラウンドくらいまでは互角に戦えることが保証される。たぶん。

ただ、序盤だけである。ゴブリンシナジーは味方単体にアーマー12と自然回復10とかなので、味方が増えたり強くなるたび相対的に効果が小さくなってくる。ウォーリアのシナジーは味方全体なので数が増えれば増えるほど強いし、ビーストのシナジーは割合で10%なので後半戦でも高い効果がある。ゴブリンが強いのは序盤だけである。

序盤ゴブリンが強いから、と集めていって、なんか重なるからとゴブリンの星2をつくっていっていざ中盤戦、これがウォーリアやアサシンで3シナジーを揃えていたのならそのまま6シナジーを目指せばいいが、ゴブリン3からゴブリン6までは死ぬほど遠い。

ゴブリンは6種類しかいないし(ウォーリアは10種、アサシンは8種)、そのうち1種は最高レアにいて全然出ない。序盤ゴブリン3を揃えるのは強力だが、そこからゴブリン6を目指すのはあまりにも困難である。ので中盤からは揃えたゴブリンを売り払って別の編成を目指すのが基本である。たまにめちゃくちゃゴブリン引いたときはゴブリン6やってもいいかもしれない。

まあみんなゴブリン集めるからそれが最適解なのかなと思います。ただデメリットもある。どうせゴブリンは売って後で別の編成を揃えるんだったら、最初からゴブリンを買わなければそれはそれで早く揃うのではないか。ゴブリンを買ってる間はかなりのツモとか待ちの広さを無駄にしてるのだと思うとゴブリンを買わない選択肢にもメリットはあるなと思う。まあライフが危なくなるけど。

レベルの高い試合では序盤から殴り合いが激しいと聞いたけどそうなんだろうか。

ガチャはレベル8から回す

耳が痛くなるほど聞いた。序盤はガチャを回してはいけないらしい。レベル8まではガチャよりレベル上げを優先すべきである。レベルを上げるメリットは以下である。

1,レアリティの高い駒がかなり出やすくなる
2,置ける枠が増える

早くにガチャを回せばより早く1Gとか2Gの駒を重ねることができて目先の盤面は強くなるが、4Gや5Gの駒はレベルを上げないとまじで全然出ない。

なんか噂で聞いたトンデモ戦術で、レベル上げを放棄してガチャを回しまくり星3を作りまくるみたいなのあるらしいけど、楽しいだけで勝率はよくないらしい。普通にレベルを上げて3Gや4Gの星2を作ったり5Gの駒は雑に強いので買おう。

あとライフがやばいときはとりあえず延命のためにガチャ回して何か星2に上げるのおすすめです。順位ひとつの差でランクは大きく上下する。なるべく上位で死のう。特に5位と4位の差は大きくて、4位を2回取るほうが1位と5位を取るよりも点数が高いらしい。延命しよう。ライフがどこまで減ったらどこまでゴールドをガチャに回すかみたいなのもかなり難しい。残り40ゴールドかまではまあ使っても全然良いかなと思うけど、20ゴールドまで使うと目に見えて後遺症を負う感じがする。何を引きたいかにもよる。腕が試されるところてある。

俺には配置がわからない

配置という要素がある。すごく大事らしい。が、俺には全然わからない。わからないまま、大事らしいと気に留めておくことにする。

基本は相手の攻撃が自分の脆い駒よりも硬い駒に当たるようにして、スキルを持った駒はたくさんの敵にスキルが当たるように配置するらしい。他にもなんか色々あるらしいけどよくわからない。僕が知ってるのは以下の2原則である。

1,アサシンは最後列に置く
2,他は射程が短いやつを前に置く

射程が短いやつのほうがだいたい硬いのでこの原則でいける。たまになんか雷のエレメンタルとかいう射程3なのにまあまあ硬くて前に置いたほうがいいやつとかいるけど、わかんないときは難しいので適当にやる。

おすすめの編成

要するに何を揃えれば勝てるのか。僕はこれに対して完璧な結論を持っています。つまりこうだ、状況による

見も蓋もないがまじで状況によるので。手駒によってはアサシン6が最適解になったりドラゴンメイジだったり、トロル4をやったりナイトだったり、状況によってどんな編成でも最適解になりうる。このゲームをAIに学習させたら毎試合違う編成を組むだろうと思うしあらゆる種族や職業のシナジーを見られると思う。

ところが僕らは人間である。AIに比べて学習できる時間も短ければ処理速度も遅い。なんか海外の上手いプレイヤー曰く、「僕はこのランクに上がるまでに、10試合に6試合はアサシン6でプレイした。慣れない編成でしくじるよりも一つに絞ったほうがいい」みたいな。出典思い出せなくてすまない。要するに、状況あんま見ずに雑に一つか二つの編成に絞っても全然いい。

前置きが長くなったけど僕のおすすめ編成書きます。 

ウォリアー3/6/9

まじでおすすめです。簡単な割にまあまあ強い。

序盤・中盤・終盤と安定している。もっと強い編成はまあたくさんあって、序盤はゴブリン3、中盤はたぶんアサシン6、後半はメイジ6+壁役とかのほうが強いんだけど、ウォリアーは常にその次くらいの、そこそこやれる強さを持っている。

なのにめちゃくちゃ簡単である。ウォリアー自体の数が多い(10種)ので無限に引けて毎試合狙って完成するし、メイジやハンターみたいに壁役が必要とか言うこともなく、ゴブリンみたいに途中で切り替えたり弱い時間帯があるわけでもない。すぐ揃って、いつでもまあまあ強い。めちゃくちゃおすすめです。強さを難易度で割って評価したらウォリアーが一番えらく見える。

ただでさえオートチェスというゲームには考えることが多い。枠が埋まったら何を売ればいいかとか、いつレベルを上げるべきかとか、今ガチャを回してどれだけリターンがあるかとか、自分のライフの心配とか。そんな中で一番脳に負担がかかるのが「編成」である。最初はゴブリンを買って途中で売り払うとか、手駒を見て揃いそうなシナジーに寄せるとか、死ぬほど難しい。ここがオートチェスの肝なんだけど、あまりにも難しすぎる。それがウォリアーでは「ウォリアーを買う」の一基準で完結できて、安心して他の要素に慣れることができる。

とりあえず最初の何試合かでウォリアー揃えてみるのおすすめです。慣れてきたらウォリアー3からハンターを足すみたいなこともできそうだけど、まあ慣れてからで。あとウォリアーはメイジに勝てないという弱点がある。

アサシン6

たぶんOP。強いのでおすすめです。

ウォリアーの次くらいに揃えやすいのがアサシンだと思う。やはりアサシンと書いてあるものを最初から集めるだけでいいので簡単だ。ウォリアーよりちょっと数が少ない。

なんかわかんないけどアサシン6作った試合は成績がいいのでおすすめです。まじで勝てる。2Gの悪魔の子がめちゃくちゃ強い。

書いてみて思ったけど僕のおすすめ編成は以上です。ウォリアーかアサシンのいけそうなほうを集める。おれはそんな雰囲気でオートチェスをやっている。そのうちトロル4とかドラゴンとかやってみたいけど、指先に刻まれた成功体験がついウォリアーやアサシンを贔屓して集めてしまう。それで今のところ勝ててるのでいいんだけどさ(いいのか?)。

アイテムがわからない

なんかゲーム中にアイテムが手に入ることがあって、駒に渡すことができる。選べるんだからもちろんどのアイテムを誰に渡すかが重要なんだろうと思うけど、おれには何を誰に渡せばいいのか全然わからない。そもそもアイテムを渡したとしてそいつは最終編成に入ってくるのか? 途中で売り払う流れにならないか? と思うと後半までとっておいたりする。

僕がわかるのは、「攻撃系のアイテムは攻撃っぽいやつに渡す」「防御系のアイテムは肉壁っぽいやつに渡す」「マナ系のアイテムはどいつに渡せばいいのかわからない」ということである。

特に吸血呪いのマスクみたいなやつを誰に渡せばいいのかまじでわからない。スキルがパッシブの殴る人だろうか。バーサーカーとか不死の射手とか。

マナ系のアイテムまじで誰に渡せばいいんですか。スキルが強いやつに渡してもクールダウン入ってマナが余る。クールダウン短いやつに渡そうかと思っても貴重なアイテムをほんとにセイウチボクサーとかいう頼りない名前の奴に預けていいのかという気分になる。

そもそも駒がわからない

駒には種族と職業があるが、それとは別に駒自身に個性がある。

同じオーク/ウォリアーでも赤斧鬼は体力が高くて火力は低い。対して剣士は体力よりも攻撃力に偏っている。また、同じトロルの中でもバーサーカーはすごく強くて他の三種は弱い。ウォリアーの中でも幽霊船長はスキルが強力で、4Gの中ではセイレーンが強くてゴブリンのやつは弱い、雷のエレメンタルは射程3なのに何故か硬い、毒汁はアサシンの中では弱い方、などなど、駒の個性が様々すぎる。いちいち覚えていられない。

そもそも知らなきゃどうしようもない話である。アサシンの3Gには2.3種類くらいいたと思うが、おれには違いがわからない。貝みたいなやつは見た目がへぼそうなので避けようかなってくらいである。ヒューマン/メイジにも3種類くらいいたと思うが、まじで違いがわからない。

何もわからねえってままで遊ぶのは歯がゆい思いがするけど、一つ一つ覚えていくごとに上手くなっていくんだろうか。

これだけ多様性のある駒で、流れてくる手のパターンは何億通りにもなるわけで、まじで死ぬほど難しい。難しすぎるので理想手よりも人間らしい運用可能な思想を構築することが重要な気がする。

シナジーもあんまわかってない

そもそも何シナジーがあるのか。何個揃えたら発動してどんな効果がおるのか。20時間やってまだ発動したことないシナジーたぶんある。メイジ6揃えるか、って初めて狙って、全然来ねえと思ったらメイジは6種類しかいなくてうち1種は5Gだと知った。揃うはずがない。こんな無知が無限にある。オートチェスとかいうゲームあまりにも要素が多すぎる。

なにもわからないけど面白いのでやります

なぜなら、ウォリアーを揃えていれば試合が成立するから。君もやろう。

このゲームの深さを再確認する日記だった。無限に上達する余地がある。あとDCGと違って課金要素が試合に関係なくていいですね。カード集めとかなくて最初から同じ土俵でやれる。

個人的には、これがdota2というゲームのMODから始まったというのが一番気になる。海外ゲームの進化はなぜかMODによるものが多い。不思議だ。秘伝のタレって感じだ。

おれの就活の進みが遅い理由はわかる

4日で20時間オートチェスを遊んでいるからであります。あぶないね。おやすみ。就活がんばります。

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