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赤瀬さるなしについて

今回は赤瀬さるなしの話です。さるなしと聞いてどんなものかすぐわかる方はどれくらいいるのでしょうか。正直なところ、私はさるなしのというフルーツの存在すら知りませんでした。それもそのはず、北陸でもほとんど出回らない希少なものでありました。この際、調べてみたのですが、長野県や岐阜県でよく栽培されているようです。

石川県では小松市の赤瀬という山間部でひっそりと作られています。約7年前から赤瀬町さるなし栽培組合が主体となって農薬や化学肥料などを使わずに栽培されています。

組合長の一松さんにお話を聞くと、一松さんのところで約500㎏の収穫が行われ、青果として半分の250㎏が近隣の売り場へ出荷されるようです。どうりで金沢では見ないはずです。収穫時期はちょうど今頃、9月から10月が収穫時期で、10月くらいからは加工用の小さなものや見栄えの悪い物が香収穫されていきます。

実際に拝見させていただくとビニールハウス栽培品は綺麗ですが、露地栽培のものは雨などの影響により、少し見栄えが悪いものが多かったです。今後はビニールハウスを増やしていくそうですが、いのししや鳥類等の動物が食べないのでそのあたりは他のフルーツと比べて安心して育てられるとおっしゃっていました。食物繊維が豊富で初めての人は一度に食べる分量は5粒程度にしておかないと、かなりお通じが良くなるくらいなので、動物も本能的に食べないのではないかという事でした。

別名ベビーキウイと言われ、見た目は小振りですが、キウイフルーツと似た味で大変おいしいです。加えて、ビタミンCはレモンの7倍、βカロチンはキウイの12倍とまさに幻のスーパーフルーツです。

試食させてもらうと確かにキウイに似ていますが、皮に独特な味わいがあります。皮に少ししわがよってくると食べ頃です。

一松さんは建設会社のオーナーさんですが、今は若手に任せ、さるなしの普及に努めておられる方です。栽培が難しく、青果に出荷できないものが多く、今はジャムやペーストに加工して販売しているが、なかなか売れずに困っているということでした。果物は総じてこういった悩みを抱えているケースが多く、私も何とか協力できないものかと思います。

今、小松市ではさるなしを特産品としてプッシュしていくそうなので、応援していきたいですね。最後までお読みいただきありがとうございました。



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