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御歳暮について

御歳暮とは「事始め」(12月13日)に日頃お世話になっている方へ、一年の御礼のお品を送るものです。「御魂祭」が名残りとされる日本の古き習慣でもあります。江戸時代頃より、御供え物を本家へ家族が持ち寄り、また分家は御供え物を本家へ送っておりました。次第に今日のようなお世話になった人へ贈り物をする風習に変わっていき、今の御歳暮となりました。

つまり、本来は12月13日に贈り物をするのが正しい時期なのですが、最近はどんどん時期が早くなってきており、11月下旬から贈られる方が増えています。これは運送会社さんの都合であったり、贈答品の扱いがメインである百貨店さんの都合もあるかと思います。関東圏では早くに送られる方が多いようですが、金沢では12月に入ってから贈るかたが多くなっています。

3000円と5000円の商品がよく売れ、4000円の商品もありますが、やはり3000円と5000円が主流です。4は縁起が悪いからでしょうか、正しいことはよくわかりません。

ちなみに喪中の場合、年賀は控えますが、御歳暮は送ることができます。ただし、忌中の場合は控えるべきですが、1月15日の松の内を待って、寒中御見舞などで送ることで対応することができます。

私達が主力としている御歳暮のようなフォーマルギフトは年々縮小していっています。ギフト需要はどんどんカジュアル化し、パーソナルギフトが増えているのですが、私としては古き日本の風習も大切にしていってほしいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。


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