ジョディ・フォスターのこと

ネットフリックスの映画「ナイアド」を見た。
お話も実話だったりして面白そうというのもあるけれど
ジョディ・フォスターが出てるから見たというのが大きい。

私は彼女とあまり年は変わらないが
子役の頃からファンだった。

「ダウンタウン物語」
「白い家の少女」
「タクシードライバー」
「別れのこだま」

など当時はティタム・オニールといっしょにスクリーンのアイドルのような存在だった。

子役が大人まで現役でい続けることはなかなか難しくあるけれど
ドリュー・バリモア、ダイアン・レイン、レオナルド・ディカプリオなど
アメリカでは一定数はいて、その中でも現役歴が長くかなり作品にも恵まれていると思う。

「ナイアド」では主人公を支える親友の役だけど
主人公よりもジョディのほうの存在感が強くどうしてもそっちをみてしまう。
彼女はかなり役作りをするタイプだということだけど
どの作品も比較的彼女らしい役であることが多い。
知的で頼もしく強い意志がある。

そうではない役もあったかもしれないけれど
代表作はほぼそんな感じだ。

一時期彼女のストーカーがおこした事件の影響で映画界から
退いた時期があったものの
その後
「ホテル・ニューハンプシャー」
「羊たちの沈黙」
「告発の行方」
「コンタクト」

などなかなかいい作品によく出ていて
よりいっそう強くて知的な役にはまっていたように思う。

映画監督や制作側としてはジョディという個性的なキャラにあわせて
役をやってもらうくらい映画の中で彼女を使うかどうかは
大きな意味がある。

どこに出てもジョディの映画になってしまうのだ。

そしてその背後にはストーカーがおこした事件でもそうだが
女性として性の対象にされることの強い葛藤 (女優さんならみんなあると思うけど) から同性愛者として生きていくことを公表し
そんな私生活がありながらも
映画でのジョディも女性としての葛藤を抱える役が多く
だから役と彼女自身が同じように見えてしまうのかもしれない。

こんな風に書いていると過去作品を全部見たくもなってくる。

ちなみに彼女は蠍座。
情にあつく、激しく、官能的な面はもともとある。
しかし知性でその面を覆い、鋭くとがったような印象を与えてもいるが
「リトルマンテイト」など母親役をやるようになってから
実際に母となってから
彼女の愛情深い面と知性は融合されていったように思われる。

最近の「ナイアド」をみてもう彼女も還暦だけど
肉体がしっかり鍛えられている感じがあり
安定感を感じた。

子供のときから知ってる女優さんってしかも子役からだから
50年くらいは知ってるわけで、愛着がかなりあるものだなあ。

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