見出し画像

読書キロク『もうあかんわ日記』

聞いてアロエリーナ、ちょっといいにくいんだけど

すごく懐かしい。
小ネタに共感しすぎて同世代かと思ったんだけど
全然自分より全然若かった。えぇ。。なんかすみません。
noteでおなじみ岸田奈美さん。
この赤べこの記事を見てからというもの、
私は彼女の文章の隠れファンになった。

彼女のエッセイ
「もうあかんわ日記」
noteに毎晩投稿されていた当時
翌日の朝始業前に読むのがちょっとした日課になっていた

あの日々が書籍化。ということで、
また、もうあかん日々を書籍で読み返すことにした。

彼女の文章の好きなところ。
すごいボキャブラリーというか、
小ネタの引き出しの多さ。
懐かしい!と思うこともあれば、
あぁぁ何の歌詞だったっけ。。あ、あれだ!
というアハ体験までさせてくれる。
いや、なんでそんなスッと引き出し開けれるん。
うらやま。
友達のノリで突っ込んでしまいそうになる。

そして真面目な話もしっぽり書いてある。
自分がふんわり感じていた違和感がいくつか言語化されていた。

私は「普通」という言葉が苦手だ。
普通はこうする、普通はこんなことしない。子供の時よく言われた。
普通ってなんやねん。ずっと思っていた。
人にとっての普通なんて、一緒なわけないのに。
それぞれが編み出した「普通」という箱にみんな
スポってはまりたがっている。はぐれものにならないように。
そんな感じがしていた。

最近新しい言葉をよく目にする。
なんだか人をカテゴライズする言葉が増えた気がする。
それになんとなく違和感を感じていた。
自分たちとは違う。と区別しているようで。

彼女は言葉の違和感を言語化してくれていた。
「都合のいい。」これなのだ。

クライマックスで、泣いた。
最後の内容はさすがにちゃんと覚えていた。
でもやはり何回読んでも、本人が爆笑してても、
その情景を想像して、やっぱり泣いてしまった。

本を読み終えて、閉じて、
カバーの裏を見て、あたたかさにまたちょっと泣いた。

家族がとても大事だから
いろんなことを考えている。
どうやったらみんな幸せになれるか考えている。
だから、いろんな理不尽とか多分人一倍体験していて、
いろんなことを感じて、それが言葉になって形になってる。

糸井さんが、帯を書いていた。
「まるまるぜんぶ嘘だったとしたら天才ですが、
ほとんどすべて本当なので大物です」

読後感じたことを一言。
ほぼ毎日何か起こってるやん。
大物がすぎる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?