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ブルーピリオド

Perspective.

アートはサイエンスの塊。

そして、

人間のパッションが、

サイエンスをドライブして作品が産まれる。


大学へ入学して上京したら、東京でしかできないことをしようと思い、数か月に一度は美術館を巡っていた。

とりわけ油絵が好きで、私にとって絵画を鑑賞することは「美味しい」ことだった。

色を食べたい。色が美味しい。

上下左右様々な角度から色を貪った。

一枚の絵につき1時間かけることはざらだった。

誰もがひと目みて通り過ぎていく中で、ずっとひとつの絵の周りをうろうろする。

だから混雑する休日は避けて平日しか美術館には行かなかった。

人物画は苦手だった。なぜなら、「人」というのはこういう形だと、固定観念が邪魔をするから。無心で作品を楽しむことができなかった。

新しく、自由な視点が欲しかった。

より抽象的なアバンギャルド系を好んだ。

しかしピカソの絵をみた時は、圧巻だった。言葉で表現できない。目が開かれたような感じ。

ピカソの絵を前に、何もできなかった。「無言の絶叫」とはこういうことかもしれない。ただただ圧倒された。

他の人物画とは到底比べようもない。決定的に何かが違う。とんでもないものを見せつけられた。

今、ブルーピリオドを読んで、アートがいかに産まれるかを学びつつあり、とても楽しい。

ご無沙汰だった美術館へ、また行こう。


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