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【第7回】地域おこし協力隊ってどうなの?

お世話になります。森本です。

さて今回は我が村岡山県西粟倉村の地域おこし協力隊で実際3年隊員として経験したお話を書かせて頂きたいと思います。

地域おこし協力隊とは?

ざっくり言うと、一定の都市圏から地方移住し、その地域で活動する事で、最大3年間一定額の報酬をもらう事が出来る制度です。

詳しくは総務省のHPにて…

西粟倉の地域おこし協力隊制度について

西粟倉村の地域おこし協力隊制度は他の市町村と比べるとはっきり言って異色です。

僕の勝手なイメージですが、地域おこし協力隊と言えば、

①観光業発展の為、観光協会的なところでPR活動

②地場産業(主にBtoC向けの食品や工芸品)の発展の為の生産・PR活動など

③地域での休耕田の活用や草刈りなどの農業やそれに準じた活動

と言うのが2016年当時の協力隊の仕事のイメージでした。今は多種多様です。

西粟倉は

村の方向性に合わせて制度を徹底的にカスタマイズしている

と言えます。

西粟倉は林業やローカルベンチャー(地方で起業者を輩出する事業の総称)を村の施策の柱としているため、移住者は起業もしくは、企業(ローカルベンチャー)で働くと言う人がほとんどです(後述しますが、最近は色んな制度できてます)。

その為、企業の助っ人的な立ち位置で協力隊が就任する仕組みが出来上がっています。

僕は小松組に空き家管理事業や個人の方の困りごと解決事業に従事すると言う形で協力隊制度を活用させていただきました。

もちろん小松組は公共工事の割合が高いので現場で働いた際は協力隊の報酬とは別に給与(僕の場合は業務委託、またまた後述します)を頂いています。切り分けをしないと企業への雇用助成金と捉えかねられないです。

西粟倉の協力隊制度の特徴

やりたい仕事や事業に打ち込める体制が整いすぎている

事業や仕事での成果が協力隊の成果と言うオーソライズが取れている為、日報や月報の簡素化、役場への出勤などを省略し、委託先の企業に一任してくれています。その為、入隊式や卒業式などのなんとなく惰性でやっている、それっていらないんじゃないの?的なイベント事や生産性を欠く事はあまりないです。行政コストをカットしている姿勢に好感持てます。

デメリットとしては協力隊のお互いの事は結構時間経たないと分からない事も多々ある。くらいですかね(笑)

全員が個人事業主

行政が源泉徴収をせずに協力隊が自身の税金を計算するので大枠では個人事業主と解釈できます。これについては確定申告という大きな事務コストが発生するので、3月は大体みんな忙しいです。
ちなみに僕は小松組とは業務委託契約を締結して専属で働いている個人事業主ということになります。開業届を出して青色申告やってます。

この辺はデメリットとも言えますが、個人的には自分の貰うお金を事業収入、かかった費用を経費と考える事業感覚を養う事ができるし、そもそも結構劇薬的な制度運用をさらっとやっているスタンスが好きです(笑)

実際「確定申告?なんだそれ?」みたいな方も多い為、確定申告座談会という形で僕の経験談を話す場を設けさせていただいたりしました(※税務指導じゃないですよ)

今現在の協力隊制度

ローカルベンチャースクール(LVS)、ローカルライフラボ(LLL)

LVSは起業家コンテストみたいな感じで、LLLは福祉関係の仕事や実験的な活動が出来たりします。いわゆる起業型ですね

長くなるので詳しくは下記リンクより

企業研修型、行政連携型

企業や役場から定期的に求人があったりします。協力隊だけでなく正社員さんの募集も多いです。ごっちゃになってるイメージですね。

今は協力隊になりたいから西粟倉ではなくて、やりたいことを求めたら結果協力隊だった。みたいなパターンがほとんどです。制度とうまく付き合ってるなーという印象です。

ちなみに今の西粟倉の協力隊の適用対象事業は

 (1) 百年の森林構想実現のための取組
 (2) 環境モデル都市、バイオマス産業都市推進のための取組
 (3) 村に新しい仕事を創り出す次の取組
  ア 個人による創業
  イ 村内企業による2次創業・事業拡大
  ウ 村外企業による村内への本社又は支社の新設、移転
 (4) 事業継承のため、村内企業が後継者を育成する取組
 (5) 西粟倉村総合戦略上、特に重要と認められる次の取組
  ア 子育て環境の充実
  イ 次世代育成
  ウ 基幹施設整備の推進
  エ 住宅確保対策の推進
 (6) 観光事業の自立強化のための取組
 (7) 作り手と買手がつながる農業推進のための取組

※西粟倉村地域おこし協力隊推進要綱より抜粋


本当に色んな人がいてすごいなーと思いつつ、4月から来られている協力隊の人ほとんど知らないので、早くお話してみたいです!(これはデメリットの部分ですね笑)。

ではまた!

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