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紫陽花の想い出

鎌倉の紫陽花

先日、仕事からの帰り道で、保育園の前を通ったとき、こんな声が聞こえてきた。

『じゃぁ、またね~』

『うん、またね‼』

3年前の6月、私も友人のMさんと電話で話したとき、最後にこんな風に電話を切った。

「またね」と、何度も言ってくれたのに、その「また」は二度となく、それから2週間も経たないうちに、Mさんは天国に旅立ってしまった。

数年間、毎年のように鎌倉に2人で行ってたけど、その2年前から行けなくなっていた。

行けない理由を私は知らなかったが、最後の電話で緩和病棟に入院していること。

鎌倉に毎年行って、とっても楽しかったこと。

写真、上手に撮ってたから、また行って見せて欲しいってことを伝えてくれた。

私も楽しかったと、何もできなくて申し訳ないと伝えることができた。

2人で歩いた鎌倉

鎌倉に行くときは、いつもノープランだったけど、名所の他に何となく決めて歩き回ったことが多かった。
そして年々彼女が鎌倉に詳しくなり、どのルートで行くか考えてくれて、歩き易い道を通ることもできた。
行き帰りの電車の中で、子育ての悩みを語り合うのも恒例のこととなっていた。

大変だった中2病前後の長男の相談や、発達に問題を感じていた次男のことなど、1年分を一気に吐き出せるのも有り難かった。

また鎌倉に行って写真を撮ってと、彼女が最後に言ってくれたから、私はその後も鎌倉にひとりでも行くことができている。

今年は通常の年と違い、思い出の長谷寺も県内の人優先で、事前申し込みと聞いて、諦めていた。成就院も紫陽花を休ませている期間なので、行ってもしょうがないかなと思っていた。

しかし、他に予定しようとしたことが難しくなって、空きの時間があるので、急遽、前日深夜に思い立って、私は早起き出来たら行こうと思った。

夜更かししたので、決して早くはなかったけど、通勤時間と変わらない時間帯に出発した。

最初は「明月院」

何処に行こうかと迷ったが、最初は「明月院」
2・3ヵ所見てみたが、近くのお寺は閉まっていた所もあった。

長谷寺には行かないけど、長谷駅で下車し、近くで生しらす丼を食べて、光則寺に行った。
ここは野の花や変わった種類の紫陽花がいろいろ見られて、ちょっとした穴場で好きだ。
百円の入館料を設定しているが、小銭がなくて80円しか支払えなかったので、無人の箱に来年は120円入れなければいけない。(笑)

その後、御霊神社を拝観。その前後に、紫陽花の間を抜ける列車を撮影しました。

今回は普通のコンデジとiPhoneで撮影。電車は動画で撮ったので、どこかに良いショットが見付るかもしれない♪

変わりゆく町並み

2人でお茶したカフェが1軒、違う建物に建て替わったようでした。
去年行った江の島入り口のカフェも、一緒に行ったときのようにサザンの曲は流れていなかった。
鎌倉も少しずつ、変わっているんだね。

いつも人が並んでいて、買わずにいた「力餅」を買ってみました。

由比ガ浜を少し見て、駅へ戻り、江ノ電で鎌倉駅に戻る。

履き慣れない靴で足が痛く疲れたので、今回はここでおしまい。

帰り道は延々爆睡して、ふと駅名を見ると降車駅で…

バタバタ降りて、次の予定先に行きました。

こんな感じで、慌ただしい1日が過ぎていきます。

紫陽花の想い出

鎌倉行きの日は私にとって、年に一度の七夕のような一日

『またね!』

『うん、またね~♪ 』

彼女を想い出す6月の鎌倉…

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雨上がりの明月院ブルーの紫陽花は、とても綺麗だったね♡


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