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私が出会ったボーダーちゃん(境界型パーソナリティ障害の同僚・その1)

職場には既にPTSDの職員が…

あれはもう4年前になるだろうか。
同じ会社の他の地域で働いていて、ギブアップした保健師が、暫く他所で働いた後、ウチの職場にやって来た。
その人、仮にAさんは所謂、過去の経験からくるPTSD「心的外傷後ストレス障害」じゃないかと思われるほど、度々パニックに陥っていた。
何事かあると気持ちを抑えられず、感情の浮き沈みが激しかった人だった。
悪い人ではない。子ども2人いるシングルマザーだ。
仕事中の長電話も、お子さんの問題があったのだと思う。

一度、訪問に出掛けたら、時間が掛かる上に、合間に電話なんかするもんだから、2時間3時間戻らないことはザラだった。

過去の出来事を丸ごと忘れる。
物の置き場所がわからなくなり、混乱する。軽いパニック状態。
訪問のダブルブッキング、都合が悪くなると平気で嘘をつく。隠す。‥‥などなど

上司Zに言っても、全体的に管理している支社長や部長クラスの人たちに言っても、解ってもらえず放置状態。

彼女Aさんは、時間を管理できない為、例えばデイのような所で働くのがいいのではないかと思ったし、当時の部長もそれに同意してくださる発言があったが、そんなことは全く実現しなかった。
職場内では困ることがあっても、地域の高齢者などの誰かに迷惑をかけていなければ、会社も動いてくれない。

次の年に、30代の女性・社会福祉士Bさんが入って来て、状況を把握してくれた。

3年前のことだった。

職場には、他に私より年輩の男性社会福祉士Eもいた。

その人、Eさんは昔、民間企業で働いていた人で、ハッキリものを言う人だった。

私はAさんの行動に呆れ果てていたが、BさんはEさんの言動をパワハラ発言だと問題視していた。
そして何があっても動かない管理者のZ…

そんなお困り事で、Bさんと私の意見が一致したのだ。

Bさんと会社に相談したが…

Bさんは、やがて近隣の事業所職員で40代の社会福祉士の男性Tさんに相談し始め、メール交換し、いつの間にか仲良くなっていた。

AさんEさん問題で、Tさんに相談していくうち、私もTさんBさん2人のLineグループに参加し、毎回、どうしたらいいか3人で話し合った。
会社の内部監査室に相談する話が持ち上がって、私たちはTさんに会社に提出する報告書を添削していただくようになった。

やがて…Bさんは会社の内部監査に連絡し面談。
その後、私のところにも内部監査室の人が来て、話を聞いてくださった。
私はTさんに添削してもらった、事実を感情を入れずに書いた報告書で説明しお渡しした。
会社はすぐに動いてくれるだろう。そう思っていた。

ところが‥そう簡単にはいかなかった。

時を同じくして部長クラスの人が交代、会社は問題解決は当時の部長に戻し、部長が私たちの面談にやって来た。

新しい部長は話を聞いてくれたが、私に『Mさんはどうしたいの。』と聞かれ、気疲れしていた私は『異動したい。』と、伝えた。
問題がある職員への対応ができないのなら、もう自分が動くしかない状況だった。

Bさんは、交代前の部長と新部長の2人に話を聞いてもらっていたが、どちらの答えも同じ。
前部長『Eさんは厳しいことを言いながらも、やってくれるからいいじゃない。』上手くおだててやってもらうと良いと言われたそうで、新部長に至っては『Eさんの言動を、関西人にぶつかって怒鳴られたと思ったらいい。』と言ったそうで、あれあれ…何それ?と思ったが…会社はEさんの態度をそれ程問題視していない様子だった。

それは解るんだけど…Aさんのことは?何で?言わなかったの?

途方に暮れたBさんと私

その後、暫くの間、私たちは好転しない事態に途方に暮れて過ごしました。

会社なんて、現場のことなど大して関与してくれない。社員が困っていても、所長が困っていなければ何も変わらないのです。

Bさんも諸々の事実に対して、諦めの気持ちを抱いたのか、その後は私に何も言って来ませんでした。

続く



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