【定期ゲー】ChatGPTは定期ゲーのスキルを考案することができるか?

本記事は「定期更新型ネットゲーム Advent Calendar 2022」の25日目の記事となります。
24日目→https://note.com/fujimura_teiki/n/n014aa4601ae5

ChatGPTとは

ChatGPTとはOpenAIが今年11月末にリリースした対話型AIです。やりたいことを伝えるだけでプログラミングのコードが書けちゃったり一緒にTRPGで遊べたりとめちゃくちゃ話題になっております。しかも今なら無料(2022/12/24現在)。
本アドカレの6日目の記事にもキャラクターメイクを手伝ってもらった例がありますね。

今回はそんなChatGPTさんに定期ゲーのスキルを考えてもらおうと思います。
定期ゲーの大きな魅力の一つがスキルを組み合わせて自分だけのビルドを見つけ出すこと、スキルがたくさんあればあるだけキャラの個性も広がりますよね。
去年までやってたStory of Lost Artifactなんか1500種くらいはスキルありました(辞書ファイル作ってた)。
けれど一人でそんなにいっぱい考えるのは大変です。発展著しいAIに手伝ってもらえないものだろうか。
その可能性を軽く試してみるとしましょう。

下準備

ご挨拶

まずはこれから何をやってほしいか伝えてみます。

AI側がちょっと立場を逆転して捉えてしまってる感がありますが、まあ続けます。

ルールを教える

スキルを考えてもらうにあたり、まずはシステムを理解してもらわなくてはなりません。
とりあえずは今なお定期ゲーのメインストリームと言える、栗鼠ゲライクの戦闘システムを仮定します

以下、「栗鼠ゲ」と聞いてピンとこない人向けに簡単な説明:

  • 基本的にはターン制RPGだがコマンド入力はなく、キャラクターは事前にセトしたスキルに応じて自動的に行動する

  • スキルにはアクティブスキルとパッシブスキルがある

  • アクティブスキルには「○行動毎(行動回数が○の倍数の時だけ発動)」・「味方HP50%以下」といった発動条件がある

  • パッシブスキルはアクティブスキルから派生する形で発動し、「与ダメ時(攻撃してダメージを与えた時)」「HP回復時(HPを回復した時)」「攻撃回避時(攻撃をかわした時)」「被攻撃回避時(攻撃をかわされた時)」などの発動条件がある

  • そこから先は作品によってさまざま。ジョブシステム的なのがあったり戦闘スタイルを選んでさまざまな効果を得られたりスキルそのものをカスタマイズできたり

  • 興味が湧いたらRの手記さんから開催中・開催予定の定期ゲーを探してみよう 全部がこれにあてはまるわけではないけれど……

それでは始めましょう。どこまでできるかわからないので、できるだけ単純化して伝えてみます。

自分なりに噛み砕いた結果を伝えてくれていて安心感が持てます

大丈夫そうなので説明を続けます。

説明したもの以外にもどんなものがあるかを答えてくれてます

ChatGPTはRPGによくある概念を把握してるみたいです! あとは定期ゲー的な書き方でどうなるかを教えれば大丈夫そうです。

独力で殴り回復を思いつくAI

ここはちょっと長い文章を入れたせいかエラーになってしまったので、説明する効果の数を減らしてなんとかしました。
減らした分を改めて説明しましょう。

もうスキルを考えたくて仕方ない様子?

ちょっと立場を逆に捉えられてるような感がありますが、進行には問題なさそうです。
長い説明もそろそろ終わり。

最後に例を与えましょう。

ChatGPT考案のスキルがこれだ!

以上のやりとりを経てChatGPTが思いついたスキルがこちらです!

出ました! なんだかコトシタ思い出す感じ! ステルススラッシュとか逆ならよかったのにって言われるヤツ……
しかし名前のイメージと効果は割と合致してます……これは凄い。いくつかオリジナル概念が増えてますが。属性攻撃ってイバラシティでなかったっけ?
とにもかくにももっと考えてもらいましょう。ちゃんと褒めてあげつつ。

被ダメ時パッシブで反射ってのがそれっぽい
教えてもいない状態変調時条件が。もしか定期ゲ関連の文書のデータも入ってたりして

色々とオーダーを加えたり

実は北欧神話詳しくないのですが
たまに言うこときかない
知識面は少々怪しい。植物→お野菜→ビタミン?

追加でルールを教えて

普通に強いのでは……?
スキルと一緒に新変調まで考える

感想とか今後のこととか

ここまで理解してくれるとは思わなんだ、の一言。
おかしなトコも目立つのは確かですが、ネタ出しには十分ではないかと思います。教えてもない新概念出したりもしてくれますし。
あとなんか本物の人間とチャットで相談しながらやってるみたいなノリになるので寂しさが紛れていいですね。創作支援エージェントたりえますよこれは。定期ゲーのこと以外でも色々頼ってみたいなあ……

需要あるかわかりませんが個人的には定期ゲーの戦闘の盛り上がり具合を算出するAIを作ってみたいなと。
一回定期ゲ運営して、参加された方に何度もバトってもらい、戦闘結果の中で「ここが盛り上がるぞ!」ってとこをラベリングしていただいて学習データに。
盛り上がるポイントで演出を強化するとかハイライトシーンだけ抜き出して見せるとか。
定期ゲ以外にも応用効きそうだし形はともかくとしてやってみたい……

戦闘結果全体を取り扱うタイプ(どこの行動が勝利に寄与したか推測するとか)みたいなのもありそうですが、頻繁にスキルに調整が入る定期ゲーだとちと難しいか……

ところで本来この日にやるはずだったものについて

まだモックアップしかしてないです。

三が日まで休みは取ったのでそれまでになんかします。
できればいいのだが。

メリークリスマス。


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