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ChatGPTが「猿のスリット」という話を創ってくれた

ChatGPTに対しては多くの人と同じく未来がその姿を表し始めていると感じている。
言ってみれば礼儀正しく生真面目だがメチャクチャに物知りで頭の回転が人類をはるかに上回る幼い人物がメッセージ交換相手になってくれた様に思うのだ。

その彼に動物が登場して笑える話を教えてと訊ねたら次のような4つのアイデアが返ってきた。


「犬が風船を追いかける話」
犬が風船を追いかけると、追いかけるたびに風船が大きくなっていくという話。
犬が風船を追いかけると、犬が自分でもわからないように大きくなっていくというお話です。

「猫が本を読む話」
猫が本を読んでいると、内容がわからなくても、本を読むことで集中力が上がったという話。
猫が本を読むと、動物が人間と同じように本を読むというお話です。

「いたずら好きなカラスの話」
いたずら好きなカラスが、近所の人々を悩ますという話。
カラスがいたずらをすると、近所の人々が困ったり、悩んでいるというお話です。

「スリットの猿の話」
スリットの猿が、スリットを使って、自分でもわからないように変化するという話。
猿がスリットを使って、変化すると、周りの人々が驚いたり、びっくりしたりするというお話です。

by ChatGPT

いたずら好きカラスのアイデアはやや凡庸だがそれを除く3つのアイデアはどれも妙ちきりんで不条理な空気がただよっている。

AIが探索するデータの大地にこういうものが捻り出される種子があるのだろうか。

特に最後の「スリットの猿の話」
なんなんだこれは!

スリットの猿?
自分でもわからないように変化?
スリットを使う?

まったく物語になるとは思えないしスリットって隙間とか切れ目を表す単語だがそれをどう使うのかなんてまったく知識の斜め上か遥か上方。

将棋や囲碁でAIが打つ手を理解するのは人間には難しいと言うがそういう局面に私はいるのだろうか。

そこで困惑する私への救済の手を求めてChatGPTに語りかける。

「猿とスリットが登場する話を最後まで読ませて」とお願いしたら返ってきたのが「猿のスリット」というタイトルの話です。


「怒れる猿,スリット,絵本風,other,,,」の英語キーワードで
Stable DiffusionがAIで生成した画像にタイトルを入れた。
AI記事ということで、ちなみにタイトル画像もAI。

「猿のスリット」

あるところに、猿のスリットという猿がいました。
スリットは、他の猿たちとは違って、スリットを使って、自分でもわからないように変化することができました。

ある日、スリットは、猿たちと一緒に木の上で、リンゴを食べていました。そこに、大きな熊が現れました。

熊は、リンゴを狙って、猿たちに近づいてきました。
すると、スリットは、スリットを使って、大きな熊に変化しました。
熊は、この猿が自分と同じように大きくなったと思い、びっくりして逃げ出しました。

猿たちは、スリットが熊に変化したことを見て、びっくりしました。
そして、スリットは、熊に変化したまま、猿たちを守ってくれることを約束しました。

以後、スリットは、猿たちを守るために、スリットを使って、自分でもわからないように変化して、猿たちを守っていました。
猿たちは、スリットを自分たちのヒーローとして、愛してくれるようになりました。

この物語では、スリットという猿が、スリットを使って、自分でもわからないように変化することで、他の猿たちを守ることができるという話です。

by ChatGPT

「猿のスリットという猿」とか「スリットは、スリットを使って」とか「自分でもわからないように変化して」とかをツッコもうとは思わない。
醸し出される不思議な空気に身を委ねるだけで十分な気がする。

締めの一文もイソップ物語のような教訓的なそれではなくもっと人智の外にある何かを示しているのだろう。

不要に多い読点("、")を取り去れば文章も滑らかになりそうとか思うけどすぐ成長するのでしょう、まだ幼い彼だし。

あと表紙絵的イラストをStable Diffusionという絵師AIで生成したがキーワードのどれをどう解釈してこの絵になったのか謎を感じてこれも奥深い。


いやはやネットや携帯どころか固定電話すら家に無い ITゼロ時代に生まれた私だが、このような時代を見れるまでよく生き延びてこれたものだなと感慨深いのです。

私が生きてきた時間に上昇したIT化密度は生まれる前の同じ時間のそれとは比較にすらならない差がある。

そしてここから先はさらに加速度的に学習と成長を続けるAIが急激に時代を変えていくのは既に約束事項。

さてどこまで見れるかな。

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