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1月日記

年が明けて一ヶ月が経った。重ねた31日は刹那的に過ぎ去ったが元日の風景は遠い昔の思い出として記憶されている。今年初めて聴いた曲はきのこ帝国の「夢みる頃を過ぎても」だった。

今年の四月に賃貸の更新料を払う必要がある。引っ越したい理由も継続したい理由も同じくらいあって、この先の生活をどう過ごすべきか決めあぐねている。更新料を払うのが嫌過ぎて引っ越したいVS引っ越し時に掛かる初期費用を払いたくないVSダークライ。引っ越したい気持ちの方がやや強いが現実的にそれを考えた瞬間、住む場所の目途が立っていないこと、貯金が全く無いこと、職場が遠のくことなどの引っ越しをしない理由が降って湧く。引っ越したい気持ちも「したいこと」であって「すべきこと」ではないようで、貯金の少ない状況をさらに追い込むような仕打ちをするべきではないと知らない誰かに媚びを売る。いつまで経っても変わらず金は無い。

金が無いと先行きが不安になる。朧げな現実にストレスを感じて唐突に服を捨てる夜がある。全く以って病んではないがただ生きているだけの状態が続いている気がしてくる。友達に会うとその気持ちは潜まり、誰もが似た憂鬱を抱えていることに安心する。人には人の憂愁があって、それを薄め合いながら生きていくのだろう。隣の芝は青く見えるのはいつの年代もそうで、俺が羨んでいるアイツもどこかで俺のことを羨んだりしてくれているのだろうか。そうだったら嬉しい。

12月から続いていた仕事が今日でひと段落した。スケジュールを後ろ倒しにしまくって最後もボロボロになりながら最低限の目標すら達成できずに終わってしまった。この仕事向いてないとか思うずっと手前の方で、そもそも仕事ができなさすぎるとふざけた顔で沈んでいる。四月になれば大学に在学していた期間よりも社会人として過ごした期間の方が長くなる。手元に入るお金と年齢と体重は増えたが、それだけだ。

コロナ以降やれていなかった合唱を再開した。恩がある人に誘われたからまた始めることにした。自分が思ったよりも歌えて嬉しいし、思ったよりも体力が無くなっていて落ち込む。3月10日に千葉で本番があるので皆さん予定を空けておいてください。3月10日です。

相変わらず暗い気持ちが蔓延している。とりあえず髪でも切ろう。


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