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2月日記

閏年。四年前は何をしてたのかなとストーリーのアーカイブを確認したらストーリーに音源を追加する機能が実装された直後のようで、2019年の京都大作戦や当時の恋人と行った仙台の松山、卒業旅行の厳島神社の写真に曲を紐付けていた。ストーリーに上げた記憶は薄ぼんやりと残っているがどんな感情を抱えていたかは忘れている。ただ就活が終わっていなかったので色んな事に絶望していたことは確かだ。

2月に入り、それまで在宅メインだった仕事が出社メインになった。今週はずっと朝6時に起きて20時に帰宅している。先々週くらいまでは心底しんどかったが平日が4日だけの週が2週連続で続いたお陰でどうにか生きている。気が付けばその期間で今の環境に身体が慣れたようで、あれだけメンタルが危うかった今月序盤が嘘のように生活を遂行できている。日に増して仕事は重なっていくが、不思議なことに苦しさは無い。たまたま上手く行っているだけの日が続いているだけでふとした出来事で全てが崩れる可能性もあるが。人生の目途が立つまで、このままのらりくらりと生きていきたい。

今週、仲の良い友人が入籍をした。最近は暫く会えていない間柄だがふとしたタイミングで連絡をしてくれることで互いにとって特別な存在である自覚がある。彼女からの報告を受けた時、依然として未熟な自分が追い込まれるような感情を抱くと想像していたが全くそんなことは無かった。ただただ祝福の気持ちしかない。
あなたへ。今は色んな事に悩んだり不安を抱えているかもしれないけれど、あなたの人生はこの先もどんどん輝いてくから安心して。これからも健康に気を付けて生活してください。小説読んだら教えてね。また、連絡します。

1月日記に引越しへの悩みを書いたのだが、2月が終わっても決断は出来ていない。一番金を使わないのは今の家に住み続けることだが、そうなればまた二年後も同じ理由で更新をする可能性がある。であれば早い内に引っ越した方が良いのではないか。でも今の家に対する不満はあれど住んでる場所に不満は無いしな…と堂々巡りが終わらない。このままグダグダと何も行動を起こさず、気が付けば閏年をまたこの家で迎えているかもしれない。さすがに3月中にはどうするか決めないといけないので、腹を括ったら報告します。

合唱の本番が来週末に差し迫っている。演奏会当日の3月10日までの土日はずべて朝から晩まで練習があり、完全に休日が消滅した。気分は14連勤。ただ、忙しくなればなるほど反対に心は元気になってきて、徹夜続きでハイになっている社畜の気持ちが分かる。歌を歌っていると日常では有り得ない程の集中力と熱量を発揮していることが多く、月並みな表現で言うと生を実感する。毎日何時間も練習があった当時は間違いなく異常だったが同時に鮮烈に羨ましいとも思う。

ストーリーのアーカイブ、Googl Photo、LINEのアルバムやトーク履歴など過去の写真や動画に触れる手段は沢山ある。それらを遡ってみると当時の風景が映像として脳に残っていることは多いが、自分の心境までは思い返せない。かつての匂い、空気、愛しい退屈な日々を忘れてしまうのは果てしなく寂しい。けれど、自分の細胞に溶け込んだからだと都合よく解釈することにしている。一年の中で一番好きな季節がもうすぐ来る。3月も忘れていく瞬間ばかり訪れるだろうけど、それを喪失することを生きがいに過ごしていきたい。



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