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ボイコネ公式によるシナリオ盗作疑惑についてまとめてみた

Google Playより

ボイコネとは

ボイコネとは、声劇に特化した音声配信サービスのこと。スマートフォン向けのアプリが主体だが、PCブラウザからの閲覧・配信も可能。ちなみにシナリオ投稿は基本的にPCブラウザからのみ可能である。

シナリオ

ボイコネの声劇で使用できるシナリオは、一般のライターからの提供のほかに公式によるものが存在する。
この記事にまとめた盗作疑惑は、公式によるシナリオについてである。

記事をまとめた経緯

2022年5月20日、アプリ内の「お知らせ>ニュース」タブにて【お詫び】が掲載される。

記事を開くと…。

以下、文字起こし

【お詫び】ボイコネ生放送(第2部)の中止について
このたび、公式ナビゲーターのヒナミココネが投稿したシナリオ「わたしたちのピストピティコ」につきまして、内容が既存作品に酷似しているとのお問い合わせをいただいております。
当該シナリオを事務局にて確認いたしましたところ、ストーリーの展開などにおいて既存作品と酷似した部分が複数確認されたため、直ちに削除させていただきました。
また、この事態を重く受け止め、当該シナリオの上演を予定していたボイコネ生放送(第2部)の配信を中止させていただくことといたしました。
ヒナミココネの声劇ライブを楽しみにし、本イベントのキャスト募集にご応募いただいた皆様には、心よりお詫び申し上げます。
本件につきましては、事務局の事前確認が不十分であったこと等により、関係各位の皆様ならびにボイコネをご利用の皆様には、多大なご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
※本件に関して、ヒナミココネのCVを担当する声優様・事務所様及び公式キャスト様には一切関係ございません。

現文ママ

ボイコネ生放送(第2部)とは

ボイコネ生放送(第2部)とは、ボイコネのサービスが2周年を迎えたことを記念して行われる予定であったイベントのことで、5月28日に予定されていた。

アプリ内 イベント告知画面

ヒナミココネとは

ヒナミココネは、ボイコネの公式ナビゲーターとして位置づけられているキャラクターのことである。
先程の記事にあるように、声を担当している方とキャラクターであるヒナミココネは同一人物ではないらしい。

【参照】
※ヒナミココネ公式Twitter
@Hinami_kokone
※公式YouTubeチャンネル
ココネちゃんねる

問題点

まず疑問に感じたのは、「既存作品」が何なのか明かされていないこと。
これは、当該作品のファンからの追及を避けるためなのか?
それとも当該作品の関係者へ迷惑をかけたくないという配慮なのか?
前者であればタチが悪いと思わざるを得ない。
後者であったとしても、すでに公開されたTwitter上で作品名が明かされているため、あまり意味が無いように感じる。


つぎに、「既存作品と酷似した部分が複数確認」という、何とも遠回しな表現を用いている点について。ここからも、なあなあに済ませてしまいたい考えが透けて見える。

さいごに、これらの【お詫び】に関してボイコネアプリ内及びPCブラウザ内の「お知らせ」にのみ詳細を記載しているだけで、ボイコネ公式Twitter及びヒナミココネ公式Twitterでは何ら触れられていない点について。
これが最も問題に感じている点で、いつかきちんと発表されるものと静観していたものの一向にその気配がない。
これって隠していると判断されてもおかしくないのでは?
そう感じた私は、得た情報を記事にまとめてみることにした。

参照

ボイコネ及びヒナミココネの公式Twitter画面。
公式は固定ツイートにイベントの告知を行っているものの、削除したシナリオについては一切触れていない。
そして、削除したシナリオの執筆者であるヒナミココネもまた固定ツイートで自己アピール…。こちらもイベント告知のツイートはあるが、シナリオについては触れられていない。

ボイコネ公式Twitter
ヒナミココネ公式Twitter

尚、削除したシナリオについて、ヒナミココネは自分が書いたものであることをツイート。執筆者に責任がないわけがないのになぜ触れないのだろうか。


シナリオの内容


それでは、削除したシナリオにどれだけ「既存作品と酷似した部分」があったのか。
シナリオは削除されて存在していないため、残されたアーカイブ(ボイコネ利用者による声劇の音声データ)と「既存作品」を比べてみた。

シナリオ名

ヒナミココネ 作
「わたしたちのピストピティコ」

シナリオの配役

・みかん
・ゆず
・タンジェロ
・ライム

「既存作品」には5人のメンバーが登場。
当該シナリオでは4人だが、役が振り分けられていないだけでマネージャーの存在に言及があるため、実質5人。

ストーリー展開(問題の酷似した部分)

1.出だし
ライブが盛り下がってお通夜の様な雰囲気になることについて、誰のせいか?という話し合いが行われる。
「ライブ」「盛り下がる」「お通夜」のワードは完全に一致。

2.メンバーのどこが悪いか
▶1人目
歌い方の癖が強い点が一致。
特に、サビの歌い方について指摘する点が共通している。
▶2人目
メンバーの作詞した歌詞について。
同じフレーズの多用、ベタベタであることへの指摘が共通。
▶3人目
動きが変という指摘がやや類似。
シナリオではダンスの動きが変で、既存作品ではギターの弾き方が変。
▶4人目
メンバーの家族がライブに来る。無表情でほぼ動かずライブ会場で目立つため、盛り下がるという指摘が共通している。
「無表情」「目立つ」「盛り下がる」のワードの一致。

3.提案
メンバーの排除についての言及がされる。

4.オチ
話し合いの日から日数が経過し、グループのメンバーが総入れ替えになり、別のグループになってしまう。


さいごに

ボイコネの一利用者として、私はこれまでたくさん楽しませてもらいました。
演者として、シナリオライターとして、リスナーとして。

6月下旬に大きなリニューアルを控えた今、問題をおおごとにしたくないのは分かります。
しかし、こうした不誠実な対応によって信頼を失っていることに気付いてほしいのです。

そもそもシナリオライターがいなければ、声劇は成り立ちません。
リニューアルでは、シナリオライターに大きな負担を課す仕様の変更が行われる旨、発表がなされました。
このため、一部のユーザーに動揺が走りボイコネを離れる選択をした方もいます。

そんな最中に、信頼を失わせるような問題を放置するのはやめてほしいです。
私はこの問題を「盗作」であると感じています。
これは、シナリオライターを軽視していることに他なりません。

リニューアルの後のボイコネがどうなっていくのか、心配です。

流之助

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