見出し画像

心震わせる時間

先日、ビリー・ジョエルの来日公演へ出掛けました。
チケットを取れたのはかなりの幸運でした。
東京ドームへ行ってみれば
客層は恐らく同世代或いはそれ以上が殆どのよう。

アリーナ席ではなかったので
自分の席まで何度も階段をのぼらなければならず
しかしそれさえもわくわくする道のりだったのですが
途中、杖をつきながら一段一段ゆっくりのぼる人や
付き添いの人と一緒に白杖で客席を辿る人を見かけました。

誰もがそれぞれの物語の中に
ビリー・ジョエルをBGMとした日々があったことでしょう。
これが日本での最後になるかもしれない公演へ
いろんな思いを胸に集う人々・・・

開演前のステージを遠くに眺めながら
徐々に埋まっていく客席を見ながら
私の胸は既にぐっと熱くなっていました。

ビリー・ジョエルを知ったのは中学生になった頃。
ほんのちょっと前まで
ピンクレディーの振りを覚えることが楽しみだった少女に
怒涛のように流れ込んで来た洋楽の数々。
その中の一人がビリー・ジョエルだったのです。

コンサートは本当に素晴らしいものでした。
一夜限りのステージ。
とても70代とは思えないパワフルな歌声に
私達はすっかり酔いしれました。

いつもとは違う時間。
心震わせる時間。
あの頃の自分に語りかけながらの時間。

20240124 Billy Joel
(コンサート会場は一部の規制はあったものの写真撮影録画OKでした)

良き思い出になりました。

どなたさまも、明日もいい日でありますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?