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【宇宙】ブラックホールの写真1枚にかかるコスト~参入障壁の大きい宇宙事業~

こんばんは、森です。

先日、ブラックホールの写真撮影に成功したとのニュースをみました。

1度は聞いたことのあるブラックホール、皆様何のことかご存知でしょうか?
今回これを記す際に調べるまでは私も宇宙空間の中に存在する、求心力の高い黒い穴、と予測していた程度にしかブラックホールについて知りませんでした。

国立科学博物館が出しているサイトには下記のような説明がありました。

◆前提
・天体の表面での重力の大きさは、その天体の質量に比例しており、天体の質量が大きいほど大きくなる。
・天体の大きさの二乗に反比例しており、天体が小さければ小さいほど、重力は大きくなる。
⇒ある天体をぎゅっと押し縮めて、小さくすると、その表面の重力が大きくなる

国立科学博物館公式HP

◆ブラックホールの特徴
重力があまりに大きくなっていくと、脱出速度が光の速さより速くなってブラックホールができるとのことです。
なので、理論上は、私たちの太陽を押し縮めて直径6kmの球にしたとすれば、太陽はブラックホールになってしまいます。
このようなことが、宇宙では実際におこっており、それは星の一生の最後におこる大爆発、超新星です。
星全体を吹き飛ばし、太陽の数億倍に輝く超新星爆発は太陽の8倍以上の質量をもつ重い星でおこります。中でも非常に重い星の場合には、星のしんの部分が爆発の反動で押し縮められ、非常に小さくまた高い密度の天体が残ります。その一つが中性子星、パルサーとよばれるものですが、残ったしんの質量が大きい時には、重力が強すぎてどんどん小さく縮んでいき、ついにはブラックホールとなるそうです。

国立科学博物館公式HP

https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/theory/theory06.html

ニュースに戻ると、私たちの住む天の川銀河の中心にあるとされてきた巨大ブラックホールの撮影に成功し、存在を実証した、と国立天文台などの国際研究グループが発表したそうです。

ブラックホールは上述の通り強い重力で光をも飲み込みます。
そのため、原理上写真を撮影することは大変難しいです。

そこで、日本が主導する南米チリのアルマ望遠鏡など世界6カ所にある計8つの電波望遠鏡を連携させ、仮想的に直径1万キロに匹敵する高性能の望遠鏡「イベント・ホライズン・テレスコープ(事象の地平面の望遠鏡)」を構築。
2017年4月、いて座Aスターを観測し、これが世界で1例目の撮影となったそうです。

今回は2例目。
5年間の解析作業を経て、輝くガスのリング状の構造と、その中の光を放たず暗い領域の画像が得られた。この暗い領域がブラックホールの本体で、いて座Aスターの正体を視覚的に実証したそうです。

宇宙の広大さや壮大さは日常生活をしていると忘れます。

写真1枚を撮影するためにこれだけの労力がかかっていることに鑑みると、やはり"宇宙"という未知が多い分野に進出するのはやはり初期参入コストがかなり高いと感じます。

宇宙に関しては下記記事でも記したのでご参照ください。

イーロンマスクさんのスペースXや、嶋村吉洋さんのワクセルのように、宇宙事業にも参入しうるくらいの事業基盤を築きます。

皆様今夜も素敵な時間をお過ごしください。

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