もうひとつの編集後記〜LR45〜

ラッキーラクーン45号、
発売してまもなく1カ月になろうとしています。

尾道と大阪と東京を行ったり来たりしながらの怒涛の取材、
いちばん好きなラフ割り(写真を選んでページを構成する)を経て、
原稿書きカタカタカタカタ……、ひたすらカタカタカタカタ……、
デザイナーさんからレイアウトが上がってきて、
文字校正、直し、原稿チェック(事務所様宛)、直し、再校正、直し、
入稿、色校、そして、校了!

これがね、もう、長いのよ。
ヘトヘトなのよ。

しかしながら、本ができあがってくるとやっぱり嬉しくて。
注文してくださった方々にこれまた自分の手で送る!
できましたよ! どうですか? お楽しみいただけまして???

これはもう、とっても幸せなことです。
通販なんて面倒くさいのに、みなさん手順を踏んで注文してくださって、
私が一人で発送していることも理解して、じっと待っていてくれて。
今回初めてご購読くださった方も、そう。
感謝します。ありがとうございます。

そして中身ですけど。

民生くんがインタビューの中で
「実験みたいなもの」「土台作り」と言っていたことも、
早速、公開されてますね。
カンタンカンタビレ。

どれも、いい。
特に「嵐の海」……これはフミヤくんに提供した楽曲だけど、
民生風味も素敵ですねぃ〜。

あとね。
桜井くんの取材はいつもまず撮影から始まって、
「はい、そのへんに立ってください」とかってお願いするんだけど、
今回は住宅地ということもあって、
絵になりそうなドアとか、塀とか、シャッターとかが多く、
「次はここで」って言うと、
「人んちの前!」って言いながら立つ、
「次はここ」
「人んち!」
と、繰り返しながらの撮影でした。

その中でちょっと目立つ看板をラッキーラクーン仕様に変えたり。
こういう加工も好き。
表紙のカープのCとかね。

KANくんと、スターダスト☆レビューの根本要さんは、
お二人のラジオ『KANと要のWabi-Sabiナイト』(FM COCOLO)で
ラッキーラクーンのことを紹介してくださったの。
なぜ広告をとらない雑誌を作っているのか、ということまで、
KANくんがきちんとKANくんの解釈で説明してくれていて、
ああ、こういう人に支えられているんだなと改めて思いました。

さらに、要さんがインタビュー中、
私に1つも質問させずにマシンガントークを繰り広げた、とも。
1つも、ということはないけど。それに近い感じはあった。ふふ。

でも要さん、質問にひとつひとつ答えるのは苦手で、
「昨日あったこととかをしゃべりたい」んだそう。
後日そんなお話を聞いて、うーむ、と改めて唸りました。手ごわいぜ。

発売後の嬉しいできごとと言えば、
HEAね。

取材したことでますますHEAのファンになった私は、
10月31日、下北沢の風知空知でのライブに出かけました。
静かな熱がこもった演奏と歌——。

静か、というのは音のことではなくて、もちろん気持ちのこと。
声高に主張しない、押しつけない、
けれども音楽への愛と情熱があって、
聴き手は、そこにある歌に、伸ばしたいときに手を伸ばせるし、
自分の中で自由に膨らませられるの。
そんな幸福な距離感に酔いしれました。

そのライブの中で、ラッキーラクーンのことも紹介してくれました。
ただ、こういう雑誌に載りました、っていうものではなく、
取材の様子を日本語で書き留める、というようなニュアンス?
彼らの感性で今回の取材を受け止め、認めてくれた気がして、
とても、とても嬉しかった。

なんか、勝手に、ミュージシャンは取材が嫌いで、
もぉ、イヤイヤやってるのかなっ、とかって思うこともあるし。
記事になったところで誰も嬉しそうじゃないし。
そういうのが当たり前な感じでずっと来てるし。
ありゃ、被害妄想?
なんだか寂しいこと言ってるけど。
でもそうなのよ。
それくらいでいるのがちょうどいいの、この仕事は。
アタクシのこれまでの経験によると、ね?

でも、KANくんや要さんがラジオで語ってくれたこと、
HEAが感じてくれたこと、
そして、スマホで写真撮られながら快く載ってくれたみなさん、
オフィシャルでの告知、
Twitterでのリツイートに、
心から感謝します。また載ってね。

スパゴー、ジョンBさん、トライセラ、龍平くんのことは、
また別の機会に書かせてもらいます〜。

次号のこともそろそろ考えつつ、
まだまだLR45の宛名書きをがんばっております。
ではまた来週〜!



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