森見登美彦氏とわたし【聖地に住む編】プロローグ
わたしは大学を卒業後、東京にある某企業へ就職した。
当時のわたしは、東京と京都で遠距離恋愛をしており、週末ごとに恋人宅へ新幹線で通っていた。
【出会い編】で登場していた年上の恋人である。
しかしそんな生活は長くは続かず、恋人宅へ転がり込む形で京都へ移住した。
出町柳界隈での新生活がスタート。
当時は東一条通りの大型スーパーマーケットがなく、神宮丸太のフレスコか、枡形商店街のスーパーで日常の買い出しを済ませていた。
それだけで「有頂天家族」の世界へ想いを馳せた。
鴨川デ