森見登美彦氏とわたし【聖地に住む編】四畳半神話大系の巻
東京と京都との遠距離恋愛に耐えかねたわたしが、京都の恋人宅へ転がり込むように移住したことは、これまでに書いてきたとおりだ。
転がり込んだ先は、某西日本の最高学府のご近所で、まさしく『四畳半神話大系』の聖地であった。
東一条通りに、わたしたちのライフを支える大型スーパーができるまでは、出町桝形商店街へ食材の買い出しをしていた。
とはいえ、まっすぐ行って、まっすぐ帰るなんてことはなかった。
加茂大橋を渡ることもあれば、鴨川デルタに立ち寄ることもある。
ある時、一匹の我がちょ