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森見登美彦氏とわたし

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森見登美彦氏との出会いによって、大きく人生が変わったと思っているわたしが、森見登美彦氏について語るエッセイ
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2023年5月の記事一覧

森見登美彦氏とわたし【聖地に住む編】有頂天家族の巻

もりひろが東京と京都の遠距離恋愛に耐えかねて上洛したときのこと。今日、京都で過ごした数年間の始まりを思い出す。 だが待て、しばし。 上洛したばかりの頃に私の頭を悩ませたものがある。 言うまでもなく、「仕事」である。 新卒で入った某有名企業を早々に辞めてしまったような人間にできる仕事なんてなく、仕事がないと住むところもないのだ。パートナー宅へ転がり込んだとはいえ、そのままのうのうと暮らすわけにはいかない。 だが待て、しばし。 仕事がないものが家賃を払える保証などないのだから、部

森見登美彦氏とわたし【聖地に住む編】夜は短し歩けよ乙女の巻

東京と京都の遠距離恋愛に耐えかねたわたしが京都へ移住した話。 学生時代から交際していた歳上のパートナーは、吉田山の麓にある某国立大学に在籍していた。 そんなパートナーに誘われて訪れた学園祭。 ステージでもないところで開催されるロックバンドのライブ演奏を眺め、 学生寮に暮らすというクジャクに小銭を払って餌をやり、 アーチェリー部のブースでは知らなかった自分の才能に気づき、 落語研究会が主催する大喜利大会に飛び入りで参加し、 ゲリラ的に開催される路上漫才に腹を抱え、 像の尻を