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【果たせ得ぬダンスの約束】映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のスティーブ・ロジャースは「まっすぐな」そして誠実な性格だからこそ、待ち受ける壮絶な自らの運命に思いがけずも翻弄されていった?!

#映画 #キャプテン・アメリカ #スティーブ・ロジャース #クリス・エヴァンス

1.映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のスティーブ・ロジャースは「まっすぐな」そして誠実な性格だからこそ、待ち受ける壮絶な自らの運命に思いがけずも翻弄されていった?!

映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」は2011年のキャプテン・アメリカ・シリーズ1作目です。

そして「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズとしては5作目となり次作の「アベンジャーズ」にまさに繋がっていく物語です。

公式ページがこちら。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー|ディズニー公式

予告編がこちら。

映画『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』予告編

スティーブ・ロジャース (キャプテン・アメリカ)の性格を一言で言うと、「まっすぐな」そして誠実な性格。

この「まっすぐさ」は美点でもあり、アースキン博士はその美点を買って、「スーパーソルジャー計画」の被験者第1号に抜擢したのですが、それは良い点でもあり、同時に悪い点でもあります。

つまり長所でもあり、逆に欠点でもあるということ。

不器用で要領良く世の中を渡っていくということができない彼は、やがて超人的な能力を身につけた後も、その先に待ち受ける自らの運命に思いがけずも翻弄されていきます。

その彼の運命は実に壮大な物語です。

「アベンジャーズ4/エンドゲーム」の最後では、

「自分の人生を生きてきたよ。」

と語ります。

不器用すぎるぐらい純粋で、自分の理想を曲げることができず、常に運命の荒波と戦ってきた彼の人生は、見る人々の心を打ちます。

彼が生きたかった本当の人生...

国のために戦い、愛する人を守り...

それらは彼が純粋であるがあまりに、なおさら果たすことのできなかった夢の跡のようなものであります。

この映画の物語には、失った彼の夢や挫折の日々の姿が描かれています。

超人の能力を得るということは、彼にとっては良い面もそうでない面もあったということです。

この映画の後、彼は70年の空白を経て、蘇ってきました。

しかし70年後の世界は彼にとって、もはや適応し難い何かに変わっていたでしょう。

彼のその強靭な肉体と、相も変わらぬ鋼鉄の意思だけをそこに残して...

それでは映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のあらすじから順にご紹介していきましょう。

2.映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のあらすじと結末(ラスト)

映画の冒頭は、北極で氷漬けとなった飛行機と、その中に氷に包まれたキャプテン・アメリカの盾が発見されるシーン...

そして1942年、ノルウェー、トンスベルグにて、ヨハン・シュミットの部隊が、「四次元キューブ(もともとは主神オーディンが所蔵していたもの)」を手に入れます。

その頃、ニューヨークではスティーブ・ロジャースは貧弱な体格と生まれつき病弱な体質から兵役を何回も不合格となっていました。

スティーブはゴロツキに殴られているところを親友のバッキー・バーンズに助けられ、その後、女の子とダブルデートをして万国展覧会を訪れます。

万国展覧会では、ハワード・スタークが、最新の重力転換技術を用いた自動車のデモンストレーションを行っていました。

そこでスティーブは「新兵採用センター」の看板を見つけて、そこに志願します。

スティーブはSSR(戦略科学予備軍)のエイブラハム・アースキン博士に会います。

「5ヶ所で検査を受けてる。」

「私の興味はこの5回の挑戦だ。」

「ナチスを殺したいのか?」

「誰も殺したくない。」

「でも悪党は嫌いです。出身に関係なく。」

「大柄な男たちは既に戦ってる。」

「小柄な男の出番だ、だろ?」

「チャンスをやろう。」

「一度だけだが。」

博士はスティーブの誠実な人柄を見抜いていたのです。

そしてスティーブは兵役に合格し「スーパーソルジャー計画」の被験者第1号になります。

「ナチスは自国の土地を最初に侵略した。」

「 前の大戦以降、我が同胞達はもがき苦しんでいた。」

「そこにヒトラーが現れ、人々の志気に火をつけた。」

「彼は私の研究を聞きつけ、私に向かってこう言った。」

「君の力が必要だ。」

「無論私を手を組む気などない。」

「すると研究機関ヒドラの責任者をよこした。ヨハン・シュミットだ。ヒトラーの側近で野心家だ。」

「彼とヒトラーはオカルトやチュートン神話の信奉者で、」

「ヒトラーはその神話で人心掌握を。」

「だがシュミットには神話ではなく現実だ。」

「神から超人に与えられる偉大なパワーが、地球上に存在すると確信してる。」

「彼は私の血清研究を知り、我慢できなくなった。」

「超人になろうとしたのだ。」

「だが想定外の副作用に見舞われた。」

「血清は未完成だったし、彼という人間が問題だった。」

「血清は内なるものをすべて増幅する。」

「善人はより善人に、悪人はより悪人に。」

「だから君を選んだ。」

「明日は前に1つ約束してくれ。」

「君のままでいる、と。」

「善良な人間のままで。」

翌日、SSRの女性士官であるペギー・カーターが迎えに来ます。

「なぜ陸軍に入隊を?いい女なのに。」

「女性と話すのは苦手?」

「今日が最長記録だ。」

「女性は小さな男とは踊らない。」

「踊りの経験は?」

「女性を誘うのが怖くて。」

2人が骨董品屋に入ると、その奥に秘密の研究室があり、そこで大勢の研究者が「スーパーソルジャー計画」の研究が行っていました。

スティーブに超人になるための血清が打たれ、更にスタークはヴァイタ・レイ照射機で「ベータ線」をスティーブに浴びせます。

実験は成功し、スティーブは筋骨隆々な体格へと変化して、超人兵士となりました。

だがその直後に、ヒドラのスパイであるハインツ・クルーガーにより、実験場は爆破されて、アースキン博士は殺され、血清の入ったサンプルを持ち去られてしまいます。

クルーガーは逃げますが、スティーブはクルーガーを追いかけて捕らえます。

クルーガーはそこで自決、逃走の途中にサンプルも既に破損してしまっていました。

アースキン博士の死により、スーパーソルジャー計画は頓挫してしまい、スティーブは唯一の超人兵士となってしまいました。

スティーブの上司のチェスター・フィリップス大佐は、

「欲しかったのは軍隊だ。」

「一人じゃ役に立たん。」

と言って、スティーブを戦場に連れていこうとしません。

しかしアメリカ政府は、スティーブを大々的に広告塔にして戦時国債を売ろうとします。

「全国民が君の活躍ぶりを見た。」

「君の活躍で志願者が殺到中だ。」

「君は今や国民的ヒーローだ。研究対象じゃない。」

「君が売った国債で弾を買い、ナチスを殺す。」

「君はヒーローだ。」

スティーブは、星条旗をモチーフにしたコスチュームを着て「キャプテン・アメリカ」というマスコットキャラクターとして活動するようになります。

しかし慰問に訪れたイタリアでは、前線の兵士からヤジを飛ばされてしまいます。

そんな時、スティーブはバッキーが所属する107部隊がヒドラによる襲撃を受け捕らわれたと聞き、単身でシュミット率いるヒドラの秘密基地へと乗り込みます。

そして捕虜になった兵士達を救出し、無事自軍へと帰還したスティーブは、兵士達の信頼を勝ち取り、フィリップス大佐にも認められられるようになります。

「ロジャース、あの旗を全て倒せるか?」

「ええ、舞台がいれば。」

「精鋭を集めてある。」

「私も既に選んでます。」

スティーブは、 更に独自の自分の部隊を編成しようとして、バッキーにも声をかけますが、バッキーは、

「立場逆転だな。」

と驚きを隠しきれません。

ペギー・カーターはドレスを着てスティーブの目の前に現れ、そこで2人はダンスの約束をします。

スタークはスティーブに言います。

「女の考えがわかったら破滅まっしぐらだぞ。」

「私は仕事一筋。」

「兵士の命を守ることに今は専念してる。」

スタークはスーツの素材について説明します。

「炭素重合体だ。」

「ドイツの銃剣も通さない。」

「ヒドラは剣などを使わんだろうが。」

そして新しい盾を見せます。

「ヴィブラニウムだ。鋼鉄より強くて軽い。」

「振動を完全に吸収する。」

その後のスティーブ達の活躍によって、ヒドラの秘密基地のほとんどは潰されていきました。

そして部隊はアーニム・ゾラ博士(シュミットお抱えの天才科学者)が乗った列車を攻撃し、ゾラを捕らえますが、その際バッキーは谷底へ落ちて死んでしまいます。

フィリップス大佐はゾラ博士を脅し、寝返らそうとします。

「どうせ君は殺される。」

「シュミットを誰よりも知ってるからな。」

「自分かシュミットか、どっちの命を選ぶ?」

「彼は自分を神のごとく思ってる。」

「目的は世界を支配することだ。」

「ターゲットは?」

「彼のターゲット...全てだ」

そしてスティーブは最後のヒドラの基地へと向かいます。

スティーブは部隊は基地を壊滅へと追い込みますが、シュミットは爆弾を載せた飛行機ワルキューレで脱出します。

スティーブはシュミットと死闘を繰り広げます。

シュミットは、

「神々のパワーが欲しくないか?」

「胸に国旗を抱き、国を守るヒーローを気取るのか?」

「私の見る未来には、国旗などない。」

と言ってスティーブを挑発します。

スティーブが盾を投げると、それは「四次元キューブ」に命中し、キューブのパワーが暴発して、シュミットは地上へ投げ出されます。

飛行機は爆弾を載せて全速力でニューヨークに向かっており、スティーブは北極にワルキューレごと爆弾を沈めることにします。

スティーブはペギーに無線で最後の会話をします。

「ダンスは延期してくれ。」

「分かった。」

「 踊り方がわからない。」

「教えてあげるから必ず来て。」

「スローな曲がいい。」

無線は途絶え、捜索の末、キューブは回収されましたが、スティーブは発見されず、捜索は打ち切られました。

そして70年後の現代、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の捜索隊によって爆撃機と盾とキャプテン・アメリカが発見されます。

キャプテン・アメリカは冷凍睡眠状態で、命を保っていたのです。

目を覚ましたスティーブは、時を経て、あまりにも変わってしまったアメリカに愕然とします。

以上が映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」

本編のあらすじです。

3.映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のその後... 

Captain america will return in the avengers!

映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のエンドロール後...

ボクシングジムでトレーニングしているスティーブのところにS.H.I.E.L.D.の ニック・フューリーがやって来ます。

「眠れないか?」

「任務で来たんですか?」

「そうだ。」

「僕を社会に戻すため?」

「世界を救うためだ。」

そして スティーブはフューリー率いるアベンジャーズに参加し、そこで大活躍することになりますが、それは映画「アベンジャーズ」以降の話として持ち越されます。

映画「アベンジャーズ」では、より多くの超人能力を持った強者達が集まってきて、物語は更に多くの事柄が絡み合って複雑化していきます。

しかし映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」ではキューブの秘密もほとんど明かされず、その力の偉大さと脅威にも、シュミットぐらいしか気づいていません。

そして壮大な物語の1つの序章として、この映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」は大きな意義を持ち、この70年間のトリップの後の本当の結末は、映画「アベンジャーズ4/エンドゲーム」にて明かされることになります。

今回はこれで終わりです。

最後まで読んで頂いてどうも有難うございました。


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