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【不敵な笑みのヴィラン】映画「アイアンマン2」は、パラジウム中毒で生命の危機に曝されるトニー・スタークの苦悩と、スターク家に復讐を固く誓うイワン・ヴァンコ (ウィップラッシュ)との物語!

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1.映画「アイアンマン2」は、パラジウム中毒で生命の危機に曝されるトニー・スタークの苦悩と、スターク家に復讐を固く誓うイワン・ヴァンコ (ウィップラッシュ)との物語!

映画「アイアンマン2」は2010年に公開されたアイアンマン・シリーズ2作目です。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズとしては、第3作目になります。

公式ページはこちら。

アイアンマン2の動画|ディズニーデラックス公式

予告編はこちら。

映画 アイアンマン2 予告編 - YouTube

ロバート・ダウニー・Jrの出演作品としては「シャーロック・ホームズ」、「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」に出演していた時期とだいたい重なり、ロバート・ダウニー・Jr自身大変乗りに乗っていた時期とも言えるでしょう。

前作ラストでは「私がアイアンマンだ。」と宣言します。

いかにもかっこいいですが、同時に浅はかな行為だとも言えます(笑)。

敵を増やしてしまう可能性があります。

だからあれほどメモ通りに読めと言ったのに(笑)。

自分の正体を隠しておくのが本当は賢いです。

しかし言わずにはおれずに、バラしてしまうのが、いかにもトニー・スタークらしいところ。

宣言してしまったことで、本来秘密にしておくべきことが顕になってしまう。

それまでは潜在的だった敵の存在をわざわざあぶり出して、それを表面化してしまうことにより、次の事件が発生します。

これが「アイアンマン2」の核となるストーリーになります。

今回の敵は、イワン・ヴァンコ (ウィップラッシュ)。

父アントンからスターク家に対する怨恨を聞かされて育ちました。

トニーのアイアンマンの正体公表とほぼ同時期にアントンの死を看取り、それからトニーへの復讐を決意するようになり、父親から教わった技術で作り上げた「ウィップラッシュ」を使ってトニーに復讐しようとします。

また今作では、まだS.H.I.E.L.D.との絡みは少ないですが、ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)が初めて登場し、トニーの手助けに大活躍します。

それでは映画「アイアンマン2」のあらすじを順にご紹介していきましょう。

2.映画「アイアンマン2」のあらすじと結末(ラスト)

「会見は久しぶりなので、」

「メモを読ませてもらう。」

「あの事件に私の関与の噂が、」

「スタークさん、スーツの中は警備員なんて都合が良すぎる話です。そんなの信じられません。」

「それにあなたが言う謎の警備員は、全身をスターク社の兵器で武装しており...」

「私がスーパーヒーローだというのかね?」

「どう見ても私はヒーローじゃない。」

「人格的欠格が多く、たくさんの過ちを犯した。」

「真実を言おう。」

「私がアイアンマンだ。」

トニー・スタークがそう宣言してしまってから6ヶ月後...

トニーは「世界と人類の未来のための新たな技術開発」のための万博博覧会「スターク・エキスポ」を開催します。

元々は父ハワードによって10年おきに開催されていたものを、数十年ぶりにトニーが復活させました。

トニーはマーク4のアーマーを装着し、アイアンマンのイメージのコスチューム姿をしたチアリーダーたちと、派手なパフォーマンスを披露した後、亡き父ハワードのメッセージ映像を流しました。

「快適な生活や健康はテクノロジーで実現できる。」

「人類史上初めて平和が実現できる可能性も。」

「スターク・インダストリーズは、みなさんに提案したい。」

「会見は久しぶりなので、メモを読ませてもらう。」

「テクノロジーの可能性は無限で、全ての病気を根絶できる。」

「テクノロジーで、人々の生活は変わるだろう。」

「仕事から解放され、余暇を楽しみ人生を謳歌できるようになる。」

「スターク・エキスポにようこそ。」

エキスポは盛大に開催され、先は順風満帆のようでしたが、ここで1つ難題が待ち構えていました。

政府からアーマーを兵器として見なし、アーマーの引き渡しを求めてきたのです。

トニーは公聴会に呼ばれ、アーマーは武器ではないことを主張しようとします。

「アイアンマンは兵器じゃない。」

「では何だね?」

「ハイテクのギブス、これ以上に正しい表現はない。」

「あれは兵器だ。アメリカ国民の安全を第一に考えるなら、アイアンマンを政府に渡してほしい。」

「私はアイアンマンだ。スーツと私は一体だ。」

そして兵器の専門家として、政府の兵器請負業者であるハマー・インダストリーズの社長、ジャスティン・ハマーが呼ばれます。

「この6ヶ月の間に、トニー・スタークは正体不明の武器を作り、それを防具だと言い張ってる。」

「守ってやるから信じろ、と彼は言う。」

「鍵をかけず外出したいが、それは無理だ。」

「彼が予見できぬ危険が、現代の世界には満ちてる。」

次に、空軍中佐のジェームズ・ローディ・ローズ氏が呼ばれます。

「アイアンマンは国家の安全と利益を脅かしかねない。」

トニーは反論し、他国では開発に5〜10年かかる、ハマー社は20年、私は核抑止力、私がいるから国は安全だ、世界平和を民営化した、今それ以上に何を望むんだ?、私は国民の味方だ、この国家に尽くして喜びを与えたいとまくしたて、そこで聴衆の喝采を浴びます。

トニーは多くの人々に支持されて愛されていましたが、同時に自身の深刻な問題を抱えていました。

アーク・リアクターに使われるパラジウムの毒素がトニーの身体を蝕み、トニーは生命の危機に曝されていたのです。

トニーは秘書のペッパー・ポッツをスターク者の社長に抜擢し、自分の秘書にナターシャ・ロマノフを起用します。

そしてトニーがモナコにてカーレースに参加している時に、思いもかけない強敵が出現するのです。

彼の名はイワン・ヴァンコ。

彼はトニーのニュースをTVで見ながら、長年の怨恨を更につのらせ、復讐の機会を諜っていました。

そして「ウィップラッシュ・アーマー」を完成させ、カーレース中のトニーに戦いを挑みます。

トニーはマーク5のアーマーを装着し、見事撃退、イワンは警察に捕らえられます。

トニーはイワンのいる独房まで出向き、彼にこう言います。

「強力な武器だが、毎秒1サイクルは低い。」

「倍に増幅しないと。」

「だがリパルサー波をイオン・プラズマに通すとは、効率は悪いがコピー機としては合格だ。」

「改良すれば高く売れるぞ。北朝鮮や中国が買う。」

「イランや闇市場でも売れる。」

「悪い仲間を通せば...」

イワンはトニーにこう嘯き、不敵な笑みを浮かべます。

「もし神が血を流したら、人は神を信じなくなる。」

「血の匂いを嗅ぎつけ、サメが集まってくる。」

「俺はここに座って見物してるよ。」

「お前が食い尽くされるのを。」

「胸のパラジウムで死ぬのは、とてつもなく苦しいぞ。」

そしてハマーはイワンを脱獄させ、復讐心を煽り立てて、彼にアーマーを作らせようとします。

「君の好物はスタークだろ?」

「スタークを襲った君を見た。」

「観衆の前でヤツの前に立ちはだかった姿は、実に素晴らしかった。」

「私はすっかり心を動かされてしまったよ。」

「君の才能を埋もれさせてはいけないと思った。」

「だが、ただヤツを殺すだけじゃダメだと思う。」

「私が思うに、それよりヤツが後世に残すものを奪うべきだ。」

「君と私は似てるところが多い。」

「唯一違うのは、私には財力があるという点だ。」

「悪く思わないでほしいが、君には後ろ盾が必要だ。」

「つまり資金を提供する支援者だよ。」

「私がそれになる。」

一方トニーのパラジウム中毒はイワンが見透かした通り、徐々に悪化の一途を辿っていました。

トニーは誕生日パーティーを開き、アーマーを着て登場しますが、すぐに泥酔してしまいます。

ポッツはパーティーを終わらせるように言いますが、トニーは更に悪ふざけを続けます。

そのトニーの態度にキレたローディは、トニーにマーク2のアーマーを着て、乱闘を始め、そのままアーマーを着て、空軍に帰ってしまいます。

誕生パーティーで二日酔いになったトニーは、ドーナツショップに立ち寄り、アーマーを装着したまま、店舗の屋根の巨大なドーナツのオブジェに座り込んでドーナツを食べていると、ニック・フューリーに呼びとめられます。

「秘密の仲間には入らない。」

「前にも聞いた。1人でやりたいんだろ。」

そこにロマノフが現れ、彼女がS.H.I.E.L.D.のスパイとしてスターク社に送り込まれたことを明かします。

ロマノフはトニーに症状緩和剤を打ちます。

トニーはパラジウム中毒から回復したいと願っていますが、なかなか解決法が見つかりません。

トニーが自分の気持ちを打ち明けると、フューリーはこう言います。

「君はまだ全部を試していない。」

「胸の装置は未完成のテクノロジーだ。」

「君の父親の目標はもっと大きかった。」

「武器製造とは規模の違うエネルギー開発だ。」

「彼の構想は実に壮大だった。」

「原子炉が電池に思えるほどのスケールだ。」

「君の父親は、 君だけが彼の仕事を完成させられると言った。」

「彼はS.H.I.E.L.D.の創設メンバーだ。」

トニーは父が残した資料を研究し、ついにパラジウムの代替物質を探し当てます。

そして新たなアーク・リアクターを完成させます。

一方、ハマーはイワンが開発したドローンとローディが持ち帰ってきたマーク2を改良したウォーマシンを製作し、スターク・エキスポの会場でドローンとウォーマシンの発表会を行います。

ウォーマシンはローディが装着しました。

そこへアイアンマンが乗り込むと、イワンはドローンとウォーマシンをハッキングし、ローディのウォーマシンもイワンに操られてしまいます。

ロマノフはハマーの研究室に行き、ハッキングを解除しますが、イワンはウィップラッシュ・アーマーを装着してエキスポへ向かい、トニーと決戦を挑みます。

トニーとローディの連携プレイで迎え撃ち、イワンを倒します。

しかしイワンは初めて会った時と同じく、また不敵な笑みを浮かべ、

「お前の負けだ。」

と言います。

イワンはドローンとウィップラッシュに自爆装置を仕掛けており、トニー達は間一髪でそこから逃げ出します。

トニーはフューリーと再度会います。

「スターク氏には衝動性あり。」

「自己破壊傾向あり。」

「典型的なナルシスト。」

「アイアンマンはメンバーとして適格か :イエス。」

「 トニー・スタークは不合格。」

「なぜ適格なのに不合格なんだ?」

「この評価により、現時点では君を相談役として登用する。」

トニーとフューリーは握手を交わします。

そしてラストシーン、トニーとローディが勲章を授与するシーンでこの映画は幕を閉じます。

3.映画「アイアンマン2」のまとめ

映画「アイアンマン2」は、アイアンマン・シリーズの中でも一番緊迫感の薄い作品だと言えます(笑)。

それはジャスティン・ハマーのせい。

元の大ボスがハマーじゃ緊迫感や緊張感は生まれてこないわなぁ〜。

いかにもチャラくて、しょうもないキャラで、すぐコテンパンにやられそうな社長だもの。

アイアンマン・シリーズには重厚な何かを求める人も多いと思うので、そういう人にはあまりお薦めできません。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズの中でも、真っ先に見るべき映画とは言えず、その重要性はむしろ低い方でしょう。

しかしそのハマーのクズぶりが楽しめる人にとっては、この「アイアンマン2」も面白いでしょう。

良くも悪くもトニーとハマーは好対照的です。

イワンも彼なりには頑張ってるんだろうけど、アイアンマンを倒せそうなほどの雰囲気はとてもありません。

悪役がヘボいと、映画全体もしょぼく見えますね。

「アイアンマン」、「アイアンマン3」がテロ組織「テン・リングス」との熾烈な争いを描く映画と捉えると、この2はその中休み的な作品なのかもしれません。

なので今回は珍しくお勧めしません(笑)。

が、全編におけるこの映画の緩さが実はこの映画の魅力なのかもしれませんが。

今回も最後まで読んで頂いてどうもありがとうございました。

映画アイアンマン(1)の記事はこちら。

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