映画「アメイジングスパイダーマン2」:アンドリュー・ガーフィールドは「スパイダーマンシリーズ」を降板させられ、エマとの破局で実は2重ショックだった?!
1.アンドリュー・ガーフィールドは「スパイダーマンシリーズ」を降板させられ、エマとの破局で実は2重ショックだった?!
私の個人的見方から言うと「アメイジングスパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドはとても適役だったと思います。
適度に格好良く、また適度に格好良すぎないちょうどいいギリギリのバランスを保てているという点で、アンドリュー・ガーフィールドの抜擢は素晴らしかったと言えます。
あんまり2枚目過ぎてもスパイダーマンのキャラには似合わないし、ちょっと2枚目と3枚目の中間の役柄をうまく演じきったアンドリュー・ガーフィールド。
彼自身も「素晴らしい役者と共演し、最高の監督と仕事ができた」と語っています。
私個人は五つ星を付けてもいいぐらいなのですが...
しかし「アメイジングスパイダーマン2」のアメリカでの興行収入は今ひとつでした。
ファンも以前のスパイダーマンシリーズと比べてしまうのか、高い支持を得ることができず、ブレイクしきれなかったのかもしれません。
アンドリュー・ガーフィールド、「スパイダーマン」からの降板に今もショックを引きずっていると告白| 海外ドラマ&セレブニュース TVグルーヴ
を読むと、
「スパイダーマン役を降板させられたショックを今でも忘れられないでいる」
と書かれています。
「子どもの頃からスパイダーマンが大好きで、2010年に主役を打診されたときは興奮した」
「スパイダーマンは3歳のときから大好きなスーパーヒーローで、ハロウィーンでも大好きなコスチュームだったんだ」
映画も不振で降ろされ、恋人のエマ・ストーンとも破局...
彼は今でもエマに未練たっぷりという噂もあります。
まさに散々の運命ですね。
しかしそれとは裏腹に、「アメイジングスパイダーマン2」での彼の演技はとても冴えていて、シリアスとコミカル、悲劇と喜劇の間を掻い潜るかのような巧みなストーリー展開と相まって、映画に素晴らしい効果を与えています。
これは評価し尽くされることがなかったが、しかし隠れた傑作であると思います。
今は映画見放題サービスでいくらでも見れるし...
実現しなかった3のストーリーをまたそれぞれで夢想しながら見てもいいのじゃないのか...
そんな気がします。
それでは映画「アメイジングスパイダーマン2」のあらすじから順にご紹介していきましょう。
2.映画「アメイジングスパイダーマン2」のあらすじ(その1)
ピーター・パーカーの父親のリチャードはオズコープ社の科学者でした。
自分が開発した研究をオズコープ社に悪用されそうになり、ビデオメッセージを息子に残し、息子を置いて、妻メアリーと飛行機で逃亡しました。
しかしその飛行機が暗殺者にハイジャックされ、飛行機は墜落。
墜落直前、リチャードはノートパソコンからあるデータを送信していました。「ルーズベルト」という謎のキーワードを残し、リチャードとメアリーは亡くなります。
14年後、ピーターはスパイダーマンとして街の悪党と闘う日々を送っていました。
高校の卒業式の日でさえ、トラックで暴走するアレクセイ・ツシェビッチを捕獲し、遅刻寸前で卒業式に到着します。
卒業式でピーターの恋人グウェン・ステイシーは総代としてスピーチを行い、遅れて到着したピーターと熱い口づけを交わします。
しかしピーターは、グウェンの亡き父ジョージに、彼女を危険に巻き込まないためにお前は近づくな、と言われていました。
ピーターとグウェンは話し合い、ついにグウェンの方から別れ話を持ちかけ、2人は別れることになります。
そしてちょうどその頃、オズコープ社のCEOノーマン・オズボーンが亡くなり、息子のハリーが新CEOに就任します。
3.映画「アメイジングスパイダーマン2」のあらすじ(その2)
オズコープ社にはマックス・ディロンという優秀な電気技師がいました。
しかし冴えないルックスと性格のせいか周りに好かれませんでしたが、一度スパイダーマンに命を助けてもらった時から熱烈なスパイダーマンのファンになっていました。
マックスはある日、作業中電気事故で電気人間になってしまい、街中の電気配線を解析し、自らのエネルギーとして取り込むことができる能力を身につけます。
マックスはオズコープ社を出て、タイムズスクエアを停電させ、そして破壊してしまいます。
スパイダーマンがそこへやって来て、君を救いたいと言いますが、スパイダーマンが自分の名前をよく覚えていないことや、狙撃隊から銃撃を受けたことで、スパイダーマンもグルになっていると勘違いし、更に街を破壊、暴走を続けます。
スパイダーマンは、消防車の水を上手く使い、マックスを捕獲、マックはレイブンクロフト刑務所へ収容されます。
しかしディロンのスパイダーマンに対する怒りは収まらず、エレクトロと名乗りスパイダーマンの命を狙うようになります。
4.映画「アメイジングスパイダーマン2」のあらすじ(その3)
ハリーは父のノーマンと同様に不治の病に冒されていました。
ハリーは父の過去の研究データを調べ、自分の病を治療するにはスパイダーマンの血液(優れた自然治癒力を持つ)が必要だと考えました。
しかしスパイダーマンは危険だと考え、血液の提供を拒否します。
ハリーはスパイダーマンに強い憎しみを抱くようになります。
ハリーはオズコープ社蜘蛛の毒素を注射して治癒を図ろうとしますが、逆に毒素に身体をやられて、グリーンゴブリンに変身してしまいます。
グリーンゴブリンになったハリーは、エレクトロを助け出し、共にスパイダーマンを抹殺しようとします。
ピーターは、父リチャードが残したキーワード「ルーズベルト」の意味を解読し、ビデオメッセージから父が失踪した真の理由を知ります。
オズコープ社はリチャードの研究を利用して、生物兵器を作るつもりだったので、リチャードはその実験データを消去し、残りのデータを自ら持って逃げようとしたのでした。
5.映画「アメイジングスパイダーマン2」の結末(ラスト)
ピーターはグウェンに会いに行き、留学でイギリスに発つことになっているグウェンに自分も一緒にイギリスに行くと言い、そこで2人は復縁します。
ちょうどその時、エレクトロが街に再度出現し、街中の電気を取り込み、ニューヨーク一帯は停電してしまいます。
スパイダーマンとグウェンは2人で協力して過電流を浴びせてエレクトロを倒します。
そこへグリーンゴブリンが現れ、グウェンを連れ去り、スパイダーマンとグリーンゴブリンの格闘が始まりますが、落下したグウェンの身体をスパイダーマンの蜘蛛の糸はあと一歩のところで届かず、グウェンは亡くなってしまいます。
失意のピーターはスパイダーマンとしての活動を止めてしまおうと思いますが、グウェンの卒業スピーチのビデオを見て、再度街を守ろうと決心します。
ラストは映画の冒頭でスパイダーマンに捕まったアレクセイ・シツェビッチが脱獄、街で暴れ回っているところへ、復帰したスパイダーマンが現れ、新たな闘いへ足を踏み出すシーンで、この映画は幕を閉じます。
6.映画「アメイジング・スパイダーマン2」は最後のスパイダーマンとしてのアンドリュー・ガーフィールドの勇姿を見れる貴重な作品
この映画のラストを見ると、いかにも続編がありそうです。
ハリーも塀の中で新たな悪巧みを始めており、制作陣もその後の脚本を考えていたはずです。
しかしもうありません。
アメリカでの興行収入は振るわず、制作費を下回っていました。
第3作、第4作の構想も実はあったようです。
しかし2015年2月9日、ソニー・ピクチャーズとマーベルスタジオのパートナーシップ締結が発表されると風向きが変わってしまったようです。
マーベル・コミック原作の実写映画を同一世界観のクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース」プランが立ち上がり、それまでの計画は全て白紙になりました。
そしてアメイジングスパイダーマンの続編の話はいつの間にか立ち消えになり、スパイダーマンの再リブートした新シリーズとしては以降「スパイダーマン:ホームカミング」、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が制作されています。
なのでアンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンを見ることはもうないでしょう。
その意味で「アメイジング・スパイダーマン2」はとても貴重な作品だと言えます。
もう二度と見られないアンドリュー・ガーフィールドの勇姿を御覧頂けたらと思います。
「アメイジング・スパイダーマン2」是非お薦めです。
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