書評に続き…

先日珍しく書評なるものを投稿しました。

本そのものの評論と言うよりも、それに纏わる事が「人間」というものを焙り出す結果になっている事がとても印象的だったからです。

Xでこの書籍の共同執筆者である、田野氏をフォローしているのですが、連日凄い状況になっています…

何が起こっているのかと言うと、
ナチスに関する間違った情報を、キリが無いくらいに次から次へと一般人が物知り顔で投稿しているのです。

それを田野氏が、間違っている旨を引用ツイートなり返信なりする訳です。

そこで間違いを理解する人は、
99%以上いません。

自分が正しい、間違っていない!
自分の方が(長年研究している専門家に対して)知識がある。兎に角、指摘は間違っているの一点張り。それか論点をズラして攻撃する。

勿論まともにこういう方々に対して反論なりをする真っ当な方もいらっしゃいますが…

反ワク、陰謀論、こういったものが一向に無くならず、それどころか増えている有様…

こうも人間とは
虚栄心、見栄、自己顕示欲、エゴ、
正当化、攻撃性…
恐ろしい程に身に着けているのですね…


興味深い点がもうひとつ、田野氏が寄稿されている『歴史評論』最新号(889号)に、「ナチスの発明の起源」というタイトルで掲載されています。

「間違った」情報が、如何にして拡がっていったのかを実名をしっかり掲げて解説されています。その方らが、読者等にアピールしやすくする為に、どんどんと「話を盛って」エスカレートして虚偽情報を拡散していくさまは、
本当に恐ろしいです。

事実があるのに、目の前に提示しても認めない、受け入れない。
自分の立場が、何よりも大切になってしまうネット社会ならではの問題なのでしょうか。

自分でかなりの強い意思を持って気をつけて行かないと、瞬く間にこの「怪物」に呑み込まれてしまいますね。


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