スーパー戦隊の空気を吸っている

今日から、爆上戦隊ブンブンジャーの放送が始まりました。どんなものかなと思って観てみましたが、思いのほか良かったので今日は第1話の感想を。


スーパー戦隊の空気

ブンブンジャーのビジュアルを初めて見たとき、えらくあっさりしてるなあとか、動きやすそうだなあとか、何故か映画泥棒が頭よぎったりしましたが、この手の違和感は特撮を何年も観ていると自然に慣れるもの。
仮面ライダーエグゼイドの、Level1フォームも最初は、これが仮面ライダー...?と思ったけど、気にならなくなったし、何なら今回のヤイヤイ・ヤルカーもルックスは似ているし。

ともあれ、そういう浅い感想がどうでもよくなるくらい、良かったですね。
近年の戦隊、ゼンカイジャー、ドンブラザーズ、キングオージャーはどれも面白かったし好きです。その面白さの要素の一つには、これまでの特撮で見られなかったものがあったからではないかと思っています(長い歴史を遡れば近しい例はあるかもしれませんが、少なくとも自分が観てきた中では)。いわば、変化球のようなもの。そこにハマれるかどうかだったのかなと。

翻って、ブンブンジャーは直球をど真ん中に放り込んできたようでした。これこれ、この空気感よ!これぞ戦隊!と言わんばかりの雰囲気です。特に前作のキングオージャーは中世風の世界観だっただけに、コンクリート敷きの野外でドンパチ闘っているシーンに、安心感すら覚えました。

何より車が格好良い。子どもたちが憧れるであろう、車モチーフの戦隊。その良さが実写のシーンでも、CGパートでも観られたのは良かったですね。デジタルのクールさもありつつ、お馴染みのロボ戦に繋がっていく流れも、それに一役買っていたように思います。

また、味方も敵も含めたネーミングにはじまり、作品全体のコンセプトもシンプルで良いなと思いました。車モチーフの作品で、範道 大也(はんどう たいや)なんていう主人公は特撮にしか出てこないだろうし、敵怪人「苦魔獣」の説明などは、まさに特撮ここにありでした。

苦魔獣
サンシーターが、地球のあらゆるモノにハシリヤンイグニッションキーをさして誕生させる生命体。ブンブンジャーに倒されると、「ギャーソリン大暴走体」となって空に散る。この時、なぜかヤイヤイ・ヤルカーがこのギャーソリン大暴走体を取り込んでハイウェイ空間に突入する。すると、ギャーソリン大暴走体の苦魔獣はサイズアップしていき、50m級の大きさになって現実世界に飛び出してくる。

https://www.tv-asahi.co.jp/boonboom/character/

良い文章だなあ。

小難しい設定はいいから、まずは見たまんまを楽しんでよと、そういう気概を感じました。それが次第に自分の中に馴染んでいって、気づいたら大切な作品になっている。その経験を何度もしているので、今後も楽しみです。

終わりに

大也のスーパーカーとか、ブンブンジャーの武器とかをみて、仮面ライダードライブが頭をよぎったのは内緒です。来週は、OP・EDが映像と共にみられるかしら。そちらも楽しみです。

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